ココロオドル episode |花男子|#04名古屋淳

kokoro RT
春が来たというにはまだ肌寒すぎる外気を身体に受けながら足早に繁華街を抜け路地に入る。
さまざまな植物が植えられた大小の鉢が並ぶ奥には、まるでおとぎ話の入口のような雰囲気のアンティーク調の木の扉。
ゆっくりと扉を手前にひくと、ほどよく湿った温かい空気が身体を包みこむ思わず顔がゆるむ。

店内を見渡すと透明なガラス花瓶に活けられた赤・ピンク・オレンジ・黄色・緑・紫眩しいくらいに色鮮やかな花々、種類により緑の濃淡を楽しめる葉物が目に飛び込む。
部屋の奥の天井からはドライフラワーが吊るされ、アンティーク調の棚には英字新聞に巻かれた花・葉物・実物など様々なドライが並び、同じ空間とは思えない程シックな雰囲気を醸し出す。
ふと、窓側に目を向けると外気との温度差で曇った窓からはうっすら光が差し込み、窓際に吊るされているエアプランツ置いてある観葉植物やサボテンを照らしていた。

深く呼吸をすると温かな空気には花の少し甘い香りが溶け出し、そこに観葉植物の土の匂いが混じる。

ゆっくり店内を歩くと生花の裏には季節の枝物の桜が活けられている。
屋内にいながら季節の移り変わりを優しくでもはっきりと感じることができる。

名古屋に住み約3年。
名古屋で未だに道に迷うけど、迷わず行ける花屋は10店以上。
月に何回かは花屋をはしごして、花・観葉植物・サボテン・鉢・土・肥料などを見たり買ったりの日々。
うちに帰れば、切り花をドライフラワーにしたり・観葉植物の鉢替えしたり・水切りしたり・水あげしたりとすっかり花男子な僕。
ここは、そんな花男子がココロオドル場所名古屋の FLEURS deja-vu

花屋の中にそんなに入ったことすらがなかった僕が、友人の花屋の店長さんからの依頼で母の日のヘルプ店員を約1週間。
水をあげたり・水を変えたり・ラッピングしたり・ラッピング紙と格闘したり・恥ずかしながら母の日にカーネーションをプレゼントする男子高校生の背中をおしたり・一日中花や植物に接していた1週間。
それをきっかけにはじまった花男子人生。
( きっかけであるこのお店はもう無くなってしまい、きっかけ店長は今は広島の花屋で頑張ってます! )
あれからそろそろ2年。
まさかあれから花男子になるとは。。笑

せっかくなので、そんな花男子まだ2年目の僕がオススメするココロオドル花の紹介コーナー。
是非本物を見て手に入れてみてください!そしたら貴方もきっとココロオドル花男子・花女子!

[キングプロテア]
南アフリカ共和国の国花。花というカテゴリーからはみ出しそうな造形美とダイナミックな姿。花の大きさ、重さともに一つ抜けている。
(一輪挿しをした時、花の重さで花瓶が倒れ割れるという伝説を生んだ逸材)切り花として楽しんだ後にはドライフラワーにして造形美を活かしインテリアとして是非飾ってもらいたい一花。ドライフラワーにするとびっくりする程軽くなります。

[アーティーチョーク]
イタリア料理・フランス料理などで出されることが多いあのアーティーチョークの生花。太い茎の上にサボテンがのっているんじゃないかと思うようなワイルドな風貌で重さも存在感も抜群の一花。こちらも切り花を楽しんだ後はドライフラワーにすると超ワイルドインテリアに。こちらもドライにするとびっくりする程軽くなります。

[ラナンキュラス]
名前の響きがなんか好き。緑色のラナンキュラスは不思議な感じで存在感もあり一輪挿しにしても画になる一花。

色々な花や植物がありますが、どれも一つ一つ個性があり毎日変化していくから面白い。
特に生花をドライにしていく過程は本当に面白いです。
見た目ドライは向かないと思いながらもやってみたらドライになったり・ドライになると思ったらドライにならなかったり
個体差や季節や気候など一つ一つに影響を受けながら変化していきそれはドライ後も続きます。

そしてそんな変化していく姿を見ていると「面白い」はきっと「愛おしい」になるんだと思います。

10代の頃から知っているロクディムメンバーも日々毎時間・毎分・毎秒・変化しています。
うまくいくこともあれば、うまくいかないことも。
でもそれも含めて面白いと思うから17年も一緒にいるんだと。

そしてこの「面白い」もきっと「愛おしい」なんだと。

ココロオドル華男子たちの
「 即興の時間 」
まもなくです!渋谷で会いましょうー!

【 Special Thanks 】
FLEURS deja-vu (デジャヴ)
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3丁目20-14
photo by: Koduka


P_20150221_171420_AS_002_9