ある家のエンディング。

前に話した鏡事件。

「何それー?超何それー?」って思った人はこちらの記事(15年前に置いていったあの子と小田篤史の覚悟。)をどうぞ。

進展がありました。

巨大な鏡。とにかく個人的黙秘権(とにかく無視するってことね)を使ってやり過ごそうと思ったけど、やっぱりそれは大人気なさ過ぎるし、アツシがキレるのがとにかく恐ろしい(顔が、特に顔が超怖い)ので、先日小田家に行ってきたんです。

高さ180センチ、幅90センチある鏡はワタリの玄関には間違いなく入らないので、アツシ家近くにあるリサイクルショップに売りに行こう作戦。

でも雨。

土砂降りの雨。行かなくちゃ鏡捨てに行かなくちゃ。小田の家から出さなくちゃ。傘がない。

井上陽水の名曲がかかるほどの大雨。

こんな中、巨大鏡を外に出してリサイクルショップに・・・だと。

でも、やっぱり今日はやめようなんて言ったら小田篤史の顔がみるみる寺島進化して「おらぁ!行くっつったら行くんだよバカヤロー!」

なんて言われたら・・ちびる。100ちびる。

でも行かなくちゃ。小田に会いに行かなくちゃ。傘がない。

とにかく小田家へ。

「今日じゃなくていいよ。リサイクルショップから取りに来てもらうようにできるらしいし。」

っとアツシが菩薩のような顔になっているのは、素敵なお嫁さんと可愛い子ども達と尻尾をとにかく振ってるワンちゃんがいるからでしょうか?

とてつもないファミリー感。

しかもお鍋が用意されておりました。

ワタリもお嫁さんのマミちゃんと来ていたので皆で鍋。

気持ちはフェス。

美味しい鍋に舌鼓を打ち、楽しい時間となりました。

ワタリが住んでいたころからあるダイニングテーブルに並ぶ料理の数々。

ワタリの「とにかくニンニクを入れればOK!」という謎の理論により毎日のように食べていた「ワタリのペペロンチーノ」。そればかりがこのテーブルに乗っていた時代もあったなぁ。
身体からニンニクの臭いがすると言われ生産中止になったなぁ。

お互いエネルギーが有り余っていて、でも全然外に出し切れてなくて、部屋中にどうしようもない時間が流れていた時代。

目だけがギラギラしていた。

それから15年。

ビール飲んで目がトロ~ンとして、優しい目で子供を観てるアツシ。

この家のエンディングとしては最高じゃないか。

と、しみじみ。

ふと、ワタリがなぜアツシに「出ていって」って言われたのか改めて思い出してみた。

 

・夜な夜なキャラクターを創って眠る直前のアツシに絡み続けたから?

・当時付き合っていた彼女とエンドレスでチャラを聞きながら、エンドレスでイチャイチャしていたから?しかもリビングで。

・アツシが仕事から帰ってきたら、カツオの叩きとビールでいい感じに盛り上がっていたから?

・ゴ◯ブリのおもちゃを毎日いたるところに仕込んでいたから?

・花咲かじいさんじゃ〜って言いながら床にかつお節を撒いたから?

・大声で寝歌(しかも英語のジャズ)を歌っていたから?

 

うーん・・全部だね!!

ワタリにとっても思い出深い家にお別れを言えて良かった。

たくさんの笑いと涙とドラマがこの家にはありました。

ありがとう。