東海テレビ「スイッチ!」「みんなのニュースOne」気象キャスター/気象予報士。
2016/06/09
この対談は2016年5月29日に名古屋でおこなわれました。その前日には、ロクディムのテーマ曲(出囃子)として楽曲を使わせてもらっているシンガーソングライター原田茶飯事さんのLIVEを男3人で楽しんだあげく、話し足らず、翌日にまた集合した模様が今回の「はなしの時間#003」になります。まずは、ジョージさんとの出会いの話から……。
- ヒロシ
- では、あらためまして、「はなしの時間」第3回目のゲストは、東海テレビ「スイッチ!」「みんなのニュースOne」気象キャスター・気象予報士の「吉田ジョージ」さんです。どうぞよろしくお願いします。
- ジョージ
- よろしくお願いします。
- ヒロシ
- と、ロクディム名古屋支部の名古屋淳。そして、僕カタヨセヒロシの3人ですね。
- 淳
- はい、よろしくお願いします。
- ヒロシ
- ジョージさんは、来週末(2016年6月17日〜19日)から始まるロクディムの「東海関西ツアー」の名古屋公演、あの大須演芸場でおこなう名古屋公演のスペシャルゲスト出演していただけるということで、いやあ、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
- ジョージ
- いえいえいえ
- ヒロシ
- もともとは、淳とジョージさんが出会ったことから始まっていると思うんですが、いつ頃出会ったんですか?
もう、昨日からいろいろ話してるから前後しちゃうこともあるかもしれませんが、すいません、ざっくばらんに聞いていきます(笑) - 淳
- 去年の6月かな。
- ヒロシ
- え、去年?!
- 淳
- あ、去年の3月だ。
- ジョージ
- 3月か、1年以上経ったんだ。
- 淳
- 去年、僕らがナンジャーレで公演したやつの2、3ヶ月前だから。
- ジョージ
- ああ、そうだなあ。
- 淳
- うん
- 淳
- 共通の友人だった北原(北原雅樹)くんが、「会わせたい人がいるから」って飲み会をセッティングしてくれて紹介してくれたのがきっかけ。
- ジョージ
- はいはいはいはい。
北原雅樹
俳優・アドリブ劇パフォーマー・ラジオDJ。即劇遊団あドり部主宰。
グレート・チキンパワーズとしてデビュー。「星の金貨」「未成年」「バージン・ロード」等の連続ドラマやNHK連続テレビ小説「マッサン」「あさが来た」に出演。アドリブ劇を演じる即劇遊団あドり部を立ち上げ関西を中心に活動中。
【今回の東海関西ツアー最終公演となる大阪公演6/19のスペシャルゲストでもあります】
- ヒロシ
- そうなんだ!もっと以前から仲良しなイメージが勝手にありましたけど
- ジョージ
- いやいやいやいや
- 淳
- だから、最近一周年ですよね
- ジョージ
- お~、そうそうそう
- ヒロシ
- 付き合ってない、よね?
- 淳
- 付き合ってないよ(笑)
- ジョージ
- わはははは
- 淳
- 言葉にしたら一周年(笑)
- ヒロシ
- びっくりしちゃったよ、一瞬
- ジョージ
- つきあってないわ(笑)
- 淳
- まあ、わかりやすいじゃん、一周年って(笑)言葉としてね
- ジョージ
- うんうん
- 淳
- 知り合ってそれぐらいの期間で、こうして、ゲストに来ていただいているっていうの、有り難いよね。
- ジョージ
- いやいやいや。まあ、同じ時期に名古屋に来て、同じように苦労もして。
- ヒロシ
- そうか、ジョージさんも名古屋の前は大阪でしたもんね
- ジョージ
- そうそう。
- ヒロシ
- 名古屋に来られたのは何年なんですか?
- ジョージ
- 多分、淳と同じ年にきてるとおもう
- 淳
- うん
- ヒロシ
- え?!あ、そうなんですか?
- ジョージ
- おれ、2012年の春から
- 淳
- うん。だから同じ年ぐらいです
- ヒロシ
- そうかあ
- ジョージ
- そうなんですよ。そっからね、出会うまではだいぶ経ったけど。
- 淳
- そうですね。僕達を紹介してくれた北原くんがやっている「あドり部」に僕が出演した時も、加古川まで来てくださったんです。
- ジョージ
- 行きました行きました。
- 淳
- 名古屋で僕が小さいイベントに出ている時も見に来てくれて。それも即興なんですけど。だから、名古屋にいる人の中でも、結構、即興を見てくれている。
- ジョージ
- ああ、見てる見てる。
- 淳
- うん、と思いますよ。ロクディムのナンジャーレもそうだしね
- ジョージ
- BOKUMOの二人のやつも、あれもよかったね。
- 淳
- あ、本当ですか?嬉しいです。
- ヒロシ
- 本当は付き合ってます?
- ジョージ
- だから、つきあってないわ(笑)
時に真剣に、時にふざけ合いながら、はなしは進んでいきます。
- ヒロシ
- ジョージさんに、最初に見てもらったロクディムって、どのライブなの?
- 淳
- 去年のナンジャーレだね。
- ジョージ
- そうそうそれそれ。その前に、北原雅樹さんのあドり部にりょーちんさんが出られてて、それを見たのが初めての即興劇。
- ヒロシ
- そうか。「即興の芝居」は北原くんのあドり部で初めて見て、
- ジョージ
- 初めて見た。
- ヒロシ
- その後、ロクディムのナンジャーレでの公演を見ていただいて、どうでしたか?!正直、その、はい(笑)
2015年6月27日@ナンジャーレ(名古屋)での公演写真
- ジョージ
- いや、ちょっと、すごいなと思った。
- ヒロシ
- そうですか。
- ジョージ
- 俺、結構ね、お客さんとしては100点のお客さんで。すごい、いいところで笑うんですよ。演者にとってお客さんにしたい人だと思うの。本当に。ネタ振りのところでは笑いませんよ。
- 淳
- (笑)
- ジョージ
- 分からないお客さんはネタ振りで笑っちゃうじゃないですか。いや、そこじゃないのに。
- 淳ヒロシ
- (笑)
- ジョージ
- ちゃんと、落ちでドンと笑うから。しかも人の3倍くらい大きい声で笑う。そんないいお客さんが今回(6/18名古屋公演@大須演芸場)客席にいないっていうのが申し訳ないですね(笑)
- 3人
- (笑)
- ジョージ
- ってか、一緒に見てた大塚奈央子もさ、「うっわ、天才!」「うっわマジすげえ!」ってずっと言ってた(笑)
- 淳
- ふっふっふ
- ジョージ
- はっはっはっは。俺と同じタイプ(笑)
いちいち「え、そこで?!」「すげー!?」「マジで?」「てんさーい」って(笑)
大塚奈央子 さん
名古屋テレビ放送(メ〜テレ)のアナウンサー。ジョージさんが大阪にいた頃に一緒に仕事をしていた戦友。現在は、局は違えど同じ名古屋で切磋琢磨するアナウンサー仲間。
兵庫県神戸市出身。早稲田大学卒業。在学中にアメリカ合衆国アイオワ州にある私立コー大学に1年間留学。2008年、福井テレビジョン放送に入社。情報番組の中継リポーターとして活躍。2011年4月1日より、テレビ大阪に移籍。経済キャスターを3年努め、関西財界への取材・インタビューなどを行う。2014年4月1日より、メ〜テレに移籍。現在は、メーテレアナウンサーとして報道ニュースやリポーター、旅番組のMCなどで活躍中。近年は経済の興味からファイナンシャルプランナー2級取得。
- 淳
- 多分、ナンジャーレの時に客席の右上ぐらいにいたかなあ
- ジョージ
- あん時さ、すげえ言ってたよね
- 淳
- そうそう、二人とも
- ジョージ
- 俺、そこまで言葉は発してなかったわ。笑ってたけど(笑)
- ヒロシ
- いやあ……ありがとうございます(笑)
- ジョージ
- いや、ほんと、すごかった!
- ヒロシ
- それは、あれですか?やってる側の視点も勿論わかるから、ここで笑ったら盛り上がるよねっていうのも含めつつ、そういうリアクションになってるんですか?
- ジョージ
- いや、そうじゃなくて(笑)単純に自分が面白いから笑う
- 淳
- ああ。
- ヒロシ
- ああ、そうなんですね。それはよかったです(笑)
- ジョージ
- そんなこと、いちいち計算しない(笑)楽しみに行ってますから
- ヒロシ
- ありがとうございます
- ジョージ
- いえいえ
- ヒロシ
- そっかあ、いやあ、、、よかったあ。
- 淳
- あれがロクディムを見ていただいた最初。
- ジョージ
- うん
- ヒロシ
- ナンジャーレ、昼夜やったでしょ?どっちだろう?
- ジョージ
- 夜。
- 淳
- 夜の公演だね
- ヒロシ
- ああ~。夜、何やったろう?銀行強盗?
- 淳
- 最初にやった銀行強盗で、後に革命家のシーンがあって、
- ヒロシ
- ああ!
- 淳
- で、トータルのマツモトのエンディングが全くおなじシチュエーションになって、ヒロシくんがフックを作ったのにみんなが気付いて、「革命軍に入らないか?」みたいなセリフで…
- ヒロシ
- だいぶ奇跡的な、
- 淳
- だいぶ奇跡的なやつです。
- ヒロシ
- だと思います。
- ジョージ
- へえ~。
- 淳
- 作ろうと思ってできないんでね、ああいうの(笑)
- ヒロシ
- 正直、内容、具体的に覚えてない(笑)
- ジョージ
- 覚えてないよねえ。で、あの時にあまりにも感動して
- 淳
- うん。
- ジョージ
- やっぱり、渡さんとカタヨセくんが、すごいなっていうのがあったから。で、渡さんみたいな「押し芸」っていうのよりも、カタヨセさんみたいな「ちょっと引いている芸」が好きなんで
- 淳
- うんうん
- ヒロシ
- (笑)
押し芸の渡猛:2015年6月27日@ナンジャーレ公演
- ジョージ
- ちゃんとね、公演が終わった後に話して「めっちゃよかったです。僕にできないことやってて、本当にすごいです」って話しかけたけど。
- 淳
- うん
- ジョージ
- そんなに仲良く喋ってくれなかった。
- ヒロシ
- えーっ!?いやいやいやいや
- 淳
- (笑)
- ジョージ
- (笑)
- 淳
- しかも、昨日、その話をジョージさんが、ヒロシくんにした時に、ヒロシくんそんなに覚えてなかったでしょ。
- ジョージ
- 多分、人見知りなんだろうなって思った(笑)
- 淳
- (笑)
- ジョージ
- 多分、人見知りが激しんだろうなって思った
- ヒロシ
- そ、そうですね(笑)それはまあ。
- ジョージ
- 俺、けっこう頑張って話しかけたもん(笑)
- 淳
- (笑)
- ヒロシ
- 僕が覚えているのは、あの時に綺麗な女性の方と一緒に来られてて、
- 淳
- 大塚(奈央子)さん
- ジョージ
- だから、大塚奈央子
- ヒロシ
- ですよね。で、見に来てくれた北原くんやあドり部のメンバーも沢山いて
- ジョージ
- ああ、加古川チームと一緒だったね
- ヒロシ
- だから、もお、なんか、ほら、人見知りだからさ(笑)
- ジョージ
- (笑)
- ヒロシ
- りょーちんとか淳は初対面の人でもいけるけど。僕の場合はほら。「楽しんでくれてよかった、ありがとうございます」っていう、もう、精一杯でした。それが、もう、すいません
- ジョージ
- いえいえいえ
- 淳
- そうね(笑)
- ヒロシ
- 本当にね、それが「引き芸」っていう、
- ジョージ
- そっちの引き芸?(笑)
- 3人
- (笑)
- ヒロシ
- (気を取り直して)今の「押し芸」「引き芸」っていう話で、ちょっといくとですね
- ジョージ
- はいはい
- ヒロシ
- 「ばーん!」と行く人(チョイス)と、「行かない」というチョイスみたいな、まあ、向き不向きもあるんですけど
- ジョージ
- うんうん
- ヒロシ
- その中で「引き芸」に興味を持たれていて、「引き芸」の方が好きだなっていうのは、どういう理由からなんでしょう?
- ジョージ
- どういう理由なのかなあ?……どういう理由?やっぱり、ちっちゃい頃に見てた「ドリフ」とか「ひょうきん族」って、やっぱり、本当に面白い人が「ばーん!」ってでていく感じやったけど
- 淳
- うん
- ジョージ
- ダウンタウンがでてきた時にね、やっぱりね、松本さんなんか、やっぱりちょっと引いてる感じがあるじゃないですか。だから、それがすげえなって思ったのがきっかけかもしれないね。
- 淳
- ああ~。そうですね「わかりやすいものだけじゃない」のが出てきた時代かもしれない
- ジョージ
- うん。ウッチャンナンチャンなんかもそうかもしれない。そんなにね、ごり押ししてくタイプじゃないっていうか(笑)
- 淳
- まあ、黙ってても面白いっていうのがでてきたのがその時代かもしれないですね。キャラクターであったり、シチュエンーションでおもしろいっていう。
- ジョージ
- そうそうそう。それは、やりたくてもできないね。才能だわ。
- 淳ヒロシ
- (頷く)
- ジョージ
- うん
- 淳
- ジョージさんと僕が出会った頃から聞いてたのは、ジョージさん、もともとお笑い芸人になりたかったっていう、
- ジョージ
- そうなんです。
- ヒロシ
- うんうん。
- 淳
- 大学時代ですか?
- ジョージ
- いや、高校時代から、毎日、バラエティ番組をずっと見てて。バラエティ番組見ながら参加してる感じでコメントしていくっていう(笑)
- ヒロシ
- へえ~
- 淳
- 演者側としてのコメント?
- ジョージ
- そうそう、俺やったらこう答えるっていう見方をずっとしてた
- ヒロシ
- すごい
- ジョージ
- いやいや、すごいっていうか(笑)出てないからね
- 3人
- (笑)
- 淳
- で、その後に大阪に行かれたんですよね?
- ジョージ
- はいはい
- 淳
- その時には、もう、そっちの世界に行こうなのか、進学でいったのか?
- ジョージ
- まあ、基本的には一浪して、毎日勉強して。明治大学の落語研究会に入りたかったの。
- 淳
- うんうん
- ヒロシ
- へえ~
- ジョージ
- 三宅裕司さんとか、志の輔さんとかね、いたところ。渡辺正行さんとかね。
- 淳
- うんうん
- ジョージ
- でも、明治大学落ちちゃって。で、10校受けて1校だけ関西の大学受けて、それが関西大学。
- 淳
- はい。
- ジョージ
- 結果、まあ、そこに行ったんですけど
- ヒロシ
- うん
- 淳
- その時には、例えば、タレントさんであるとか、お笑い芸人になりたいっていうのも、若干持ちながら?
- ジョージ
- う~ん、まあまあ、ありましたよね
- 淳
- ああ
- ジョージ
- あったけど、あの~、標準語で喋ってたから、
- 淳
- 関西で?
- ジョージ
- うん、あの~、すげえ馬鹿にされるんですよね。
- ヒロシ
- へえ~
- ジョージ
- 「そこでツッコまなあ」とか「そこでボケなあ」とか言われて、
- 淳
- (笑)
- ジョージ
- だから、だんだん無口になってきちゃって。
- ヒロシ
- 大阪の洗礼を。
- ジョージ
- なんかね、あの、漫才研究会とかも入ったの。その漫才研究会の先輩に、当時、テレクラみたいなところに連れて行ってもらって。
- 淳
- はいはい
- ジョージ
- で、女の人と電話で喋ってたら、「自分、関東もんやろ(含み笑い)」って言われて、「あ、すんません……」って。
- 淳
- (笑)
- ジョージ
- もう、しゃべれないよね(笑)もう、どこいっても、なに、あの「ダメな人」みたいなこと言われて。
- ヒロシ
- ああ~
- ジョージ
- もうね、完全に無口
- 淳ヒロシ
- (笑)
- 淳
- そこから、関西でタレント活動を始まるんですか?大学から?
- ジョージ
- ひとつ大きな挫折があったのは、大学2年ぐらいの時。高校時代、僕は演劇部やったんやけど、高校卒業後、その部長とコンビを組んで渡辺プロダクションのオーディションを受けに行ったのね。笑いドルオーディションっていって、結構な倍率のオーディション。
- 淳
- うんうん
- ジョージ
- でも、同じオーディション受けた中に、ネプチューンとかいたわ
- 淳
- おお。
- ヒロシ
- へえ~
- ジョージ
- 書類選考があってネタ見せが2回ぐらいあって、いや、3回だったな。で、それまで書類とか事務的なことは全部僕がやってた。
- 淳
- うん
- ジョージ
- だから、それまでは「次のオーディションに来てください」っていう連絡が僕のところに来てたのに、最後のネタ見せが終わって、オーディションに合格するかどうかっていう最後の連絡だけ、「部長にだけに」合格しましたってきて、コンビなのに(笑)
- ヒロシ
- ん~!
- ジョージ
- 俺には連絡こなかった。
- 淳
- ああ~。
- ヒロシ
- え、それはどういうこと
- ジョージ
- これ、ものすごい挫折ですよね。
- 淳
- いわゆる、バンドのボーカルだけ引き抜かれるみたいな
- ジョージ
- そうそうそう、コンビでやってるのに、俺だけ。
- ヒロシ
- へえ~
- ジョージ
- でも、部長も、「受かったからお前も一緒に来てくれ」って言われて一応顔見せにはいったんだけど、その時点でテンションは下がってるよね。あ~、そうかあ、と。こいつだけ受かったんだな、みたいな。でも、まあ、学生で、大阪から東京まで通うのは大変だったし、一回だけ、あの、ライブの手伝い行って、あの、ホンジャマカの石塚さんに、ジュース買ってきてって言われて、ジュースを買いに行ったっていう記憶はあるんだけど。
- 淳ヒロシ
- へ~。
- ジョージ
- 終わった後に、お客さんに深津絵里さんとかいたわ。
- ヒロシ
- えー!
- ジョージ
- 東京すげーなーと思ったけど(笑)
- ヒロシ
- すごーい!(深津絵里さん好き)
- ジョージ
- 本当。たいしたお手伝いはしてないけどねえ。ABブラザーズの中山ヒデさんとかもいたなあ
- 淳
- あ、中山ヒデさん
- ジョージ
- いたいたいた。ただ、それっきり、もう、いいやと思って(笑)おれはもういいや、と思って(笑)もう、大阪で標準語をしゃべれるのを逆に武器にしていこうと思って、
- ヒロシ
- ああ、なるほど
- ジョージ
- アナウンサーを目指したっていう
- 淳
- へえ~。
- ジョージ
- あれは、あれは結構な挫折だね
- ヒロシ
- そっかあ。。。
- ジョージ
- だって、
- 淳
- 夢を変えたってこと
- ジョージ
- しばらく、記憶から消したもん。そのオーディションで、おれだけ落とされたっていうのをなかったことにしようとした自分で。ラジオとかでも語れたのは、多分、10年ぐらい経ってから。あ、そういえば、おれ、こんなことあったわ、って。
- 淳
- お~。
- ジョージ
- もう、自分の中でなかったことにしてたから
- 淳
- うん
- ジョージ
- かといって、その相方も売れてないのよ。
- 淳
- 未だにやられてるんですか?
- ジョージ
- あの~、やってないと思う。毎年年賀状が来るけど、何やってるかも知らん。
- ヒロシ
- そうなんだあ。すごい。そこから、じゃあ、標準語を武器にしようっていう方に、ガラッとシフトしていくんですよね
- ジョージ
- はいはいはい
- 淳
- でも、ジョージさん、今お笑いもやってますよね?
- ジョージ
- いや、それっていうのもある程度時間が経ってから、R-1ぐらんぷり、ね。
- 淳
- いつからなんですか?R-1ぐらんぷり
- ジョージ
- R-1ぐらんぷりが始まった時に、
- 淳
- そのタイミングで、自分からやろうって
- ジョージ
- そういえば、もともとやりたかったことだなあと思って、で、なんか、芸人さんの友達はいっぱい居たんだよね。やりたいなあっていったら、一緒にインディーズの舞台とかに誘われて。
- ヒロシ
- へ~。
- ジョージ
- だから、当時はやっぱり、今売れてる人たちいっぱい居ましたよ。誰だろう、あの、ガンダムのモノマネする「若井おさむ」さんとか
- 淳
- はいはいはい
- ジョージ
- このあいだ、R-1で優勝した「三浦マイルド」さんとか
- 淳
- うんうん
- ジョージ
- あと、あ~「じゅんいちダビッドソン」さんとかいたんじゃないかな
- 淳
- お~。
- ジョージ
- 普通に(笑)インディーズのお笑いライブ、出てたね。月一ぐらいで。
- 淳
- へえ~
- ジョージ
- 爆笑を取ることは1回もないけどね
- 淳
- 取ることはないけど(笑)
- ジョージ
- なんか、でも、安定感はあるって言われたんだよ
- 3人
- (笑)
- ヒロシ
- 今回、ロクディムは即興コメディですけど、どうですか?
- ジョージ
- いや、僕は、何の不安も持ってなくて。それはなんでかって言うと、俺自身が笑い取ろうとしてないから。
君たちが最高のグループだから(笑)
別に、俺がその場にポンといれば、もう、適当においしくしてくれるんだろうな、っていう。あんまり不安はないよね。特に準備もしないし。 - ヒロシ
- ああ、いや、うんうん(嬉)その、僕らがやっている即興コメディって、笑いを取りにいこうとしない。正にそうなんですよね。
- ジョージ
- うん。
- ヒロシ
- もちろん、コメディだったり、人が笑顔になることをパフォーマンスとして届けるのはもちろんなんですけども、それの中でも、見せたいのが「横のつながり」みたいなものがあって。ま、先が決まっていないので、誰かが舞台に出て行けば、例えば、じゃあ、警察官として出たとすると、
- ジョージ
- うん
- ヒロシ
- その警察官にどう関わるか?ところがあって、先も決まってないし、わからないんですよね。だから、とりあえずこの警察官がどんなやつなのか?っていうことで関わってくるので、自然と協力体制というか、
- ジョージ
- うんうん
- ヒロシ
- 一緒に、こう、歩んでいこうよという姿勢がでてくるんだなあ、っていうのがあって。笑いを取るよりは、そこの歩調なりやりとりをこう積み重ねようという視点になっていくので。その中で笑いが起きていくというところが、僕ら、楽しいなあと思うんですね。
- ジョージ
- うん。
- ヒロシ
- だから、そういう意味では(ジョージさんが言った)「何の準備もしてなくて、君らがやるんだから大丈夫だよ。そこにぽんと飛び込むだけだよ」って言ってくださる言葉がですね!
- ジョージ
- はい!
- ヒロシ
- それが、すごい嬉しい!
- ジョージ
- え~!?
- 淳
- (笑)
- ジョージ
- すごいなあ
- ヒロシ
- そう。いやあ~。
- ジョージ
- 「イズム」はやっぱり、理解してるんじゃないかな?
- 淳ヒロシ
- (笑)
- ジョージ
- わかってるんじゃない?おれ。
- ヒロシ
- いやいやいやいや。本当にそうですよ(笑)
──続きます──