東海テレビ「スイッチ!」「みんなのニュースOne」気象キャスター/気象予報士。
2016/06/18
連載4回目となる今回は、吉田ジョージさんの原動力について。どんな経験が原動力となって気象予報士になったのか?今回が最終回になります、ぜひご覧ください。
- 淳
- 大学に行って、自分がおもしろくないってなった時に、超不安にはならなかったんですか?
- ジョージ
- 僕は、芸人になりたいっていう夢と、女の子と付き合いたいっていう気持ちは両方同じぐらいあって。童貞だったからね。
- 淳
- うん
- ジョージ
- こっちが充実してなくても、こっちが充実してればいいみたいな、両方充実してなかったら最悪みたいな感じやったから。
- 淳
- うん
- ジョージ
- 4月に大学入って、めちゃくちゃ彼女作ろうと努力して、すぐ彼女できたよ!
- ヒロシ
- えっ!?そうですか?
- ジョージ
- そうそうそう!
- 淳
- こっち側では落ちながらも、こっち側ではちゃんと進んでた。
- ジョージ
- そうそうそう!だから、生活に不満はなかった。
- ヒロシ
- なるほど。
- ジョージ
- 大学の近所に一人暮らしてる子やったから、毎日、入り浸って…
- ヒロシ
- じゃあ、もう、イチャイチャじゃないですか。
- ジョージ
- もう、めちゃくちゃイチャイチャした(笑)
- 淳
- 幸せじゃないですか。何かを失って、何かを得たんですね。
- ジョージ
- それはあった、うん。
- ヒロシ
- すごいですね、それ。ドラマチックだわ。
- ジョージ
- まあまあ、童貞だったからねえ。
- ヒロシ
- その子からは「なんでそこでつっこまへんねん」みたいな、すいません、僕の関西弁はきっと怒られますけど、そういう、ことは?
- ジョージ
- その子は三重県の子だったんで、そういうことはなかった。
- ヒロシ
- っていうことは、オアシスだったわけですね。
- ジョージ
- そうですね。そんなへんなアレは、付き合ってる時はなかったね。うん。
- ヒロシ
- そうか、ということは、別れちゃうんですね?
- ジョージ
- 俺が重かったんだろうね(笑)
- 淳
- (笑)
- ジョージ
- 若い時はね、やっぱ、独占欲とかね嫉妬心とか強いからね。可愛らしい子だったから。
- 淳
- うんうんうん。大学在学中に別れたんですか?
- ジョージ
- うん
- 淳
- 一瞬、ゼロになった。
- ヒロシ
- そうですね。
- ジョージ
- 君たちはね、結構ね、イケメンだからね、わからないかもしれないけど(笑)
- 淳
- (笑)
- ヒロシ
- 何を言ってるんですか?急に(笑)
- ジョージ
- 大学1年ですぐ彼女できたけど、付き合って1年ぐらいで振られてから大学4年まで。3年間、1人も彼女できない(笑)でも、1回それを知ってしまってるわけだから、もうガツガツ行ったけど(笑)全部振られるっていう。
- ヒロシ
- そっかあ。。。
- 淳
- そういう時期が何かを加速させたのかもしれない。
- ジョージ
- いィやあァ~、あれは、もう、しんどかったなぁ。もう、何してたかっていうと、文学に…
- 淳
- 没頭してたの?
- ジョージ
- 本を読んで、昭和の文豪たちは最後自殺してるやん。自殺願望が強くなってきて(笑)
- ヒロシ
- いやあ、なりますよね~。
- ジョージ
- 自殺願望強くて。
- 淳
- すごいですね。明と暗の考え方がすごい(笑)
- ジョージ
- そこでちゃんと思ったのは、昭和の文豪たちは何かを成し遂げてから自殺してるやん。俺何もしてない(笑)
- 淳
- このままじゃやばい
- ジョージ
- このまま自殺しても意味がないっていう、ね(笑)
- 淳
- その時に死んでたらゲストで呼べてなかった。よかった(笑)
- ジョージ
- いやいや、本当に。で、色々あって大学4年生の就職活動し始めたときに、なんかちょっといい方向に変わった。就職活動の最中に出逢った女の子と「次どこどこ受けに行く」「お金もったいないから一緒に泊まろうか?」みたいな感じで(笑)何もしてないけど。
- ヒロシ
- ああ、いいですねえ。
- ジョージ
- まぁそういういい方向に変わって。
- 淳
- ジョージさんは挫折と進むべき道の示唆とに、大抵女の子が絡んでる。
- ジョージ
- 確かに!(笑)
- 淳
- 消去法っていう言い方がいいのかわからないけど、示唆してくれる流れがあって、女の子がいて、で、ともに挫折があって、そこには。
- ヒロシ
- 気象予報士もちょっと女性絡んでますもんね。
- ジョージ
- たしかにね。でも、気象予報士だって挫折がすごかったですよ。
- ヒロシ
- めっちゃ難しい試験なんですよね?
- ジョージ
- 勉強はめちゃくちゃ楽しくて、結構早く取ったんですけど、3年間何にもなかったもん。
- ヒロシ
- へえ~。
- 淳
- 気象予報士取るのが難しいって言われてて、さらにそこを活用して仕事にする人って少なくて、さらに民放に出られる人なんて少ないですもんね。
- ジョージ
- 取ったのが早かったと思う。まだ、時代に求められてない時に。
- ヒロシ
- ちょっとブームになった時ありましたもんね。
- ジョージ
- 取ったらすぐ仕事があるのかなって思ったら何もなかった。確かにそうなんですよね。今やってる人たちは辞めないわけだし、辞めなかったら席が空かないわけでしょ?大阪だけだったら限られてるし。で、何もなくて。当時、読売テレビに夜勤で行ってて。たまにニュースがあったらニュース読むっていう声だけの夜勤アナウンサーみたいな仕事。その時に、たまに喫煙所で会うプロデューサーの人に「ジョージさんて気象予報士の資格持ってるんですか?」「そうなんですよ」って。「お天気キャスターとか興味ありますか?」って言われて「それがあるから取ったんですよ!何もないですけどね」「そうなんですかぁ」って話して。でもそんな話はよくあったからあまり信用してなくて。まぁ次のひと月後ぐらいに偶然会って「ジョージさん、あの気象キャスターの件、本気で考えてますから、ちょっと、お願いしていいですか?」って「えぇ、お願いします!!」って言って。
- 淳
- うんうんうん
- ジョージ
- そこから、待てど暮せど何もなく。
- ヒロシ
- ええーっ?
- ジョージ
- 3ヶ月ぐらい経った時にあまりにもモヤモヤしてたんで、バイトの子に「プロデューサーの◯◯さんて最近見ないけどどうしたの?」って言ったら「あ、あの、移動されて制作の方に行きました」
- 淳
- あ~、部署が変わって
- ジョージ
- そうなのかぁってなって。「でも、栄転みたいですよ」あぁそうなんやって。そんで、もう気象予報士はいいやって、「捨てよう」って思ってた時に事務所から電話があって「テレビ大阪さんが会いたい」って言ってると。オーディションかな?って行ったら、デスク陣5、6人に囲まれて、お茶を飲みながら雑談をしただけなんですけど。終わった後に事務所の専務から「たぶん決まったと思う」って「え!?マジすか?」みたいな感じで決まって。
- ヒロシ
- へ~!
- ジョージ
- で、最初週1回だったのが、1年2年後に、毎日来てくれって言われて。今までやってた仕事全部断って。帯にして。って作業があった中で。まぁ、東日本大震災の後に、
- 淳
- うんうん。
- ジョージ
- 申し訳ないけど…って。事務所から電話かかってきて「あの、テレビ大阪がもう終わりだって言ってる」って言われた時に、俺、初めて「晴天の霹靂」って言ったもん(笑)。あぁ、これ日常会話で使うんだって(笑)
- 淳
- まったく寝耳にだったってことですよね?
- ジョージ
- そう。そん時にもうねえ、事務所に「もう、俺、どこでも行きます!」と。家族も子供もいたから。北海道から沖縄でもどこでも行くんで、どっか仕事取ってきてくださいって言って。
- 淳
- うん
- ジョージ
- で、結局、名古屋の東海テレビさんから話があって。だから名古屋には感謝してるんですよ。感謝しかない。拾ってくれたっていう。大阪が育ててくれた。名古屋は拾ってくれた。
- 淳
- 育てられた後のそれはすごかったですね。
- ジョージ
- いやあ、あれはキツかったね。2ヶ月ぐらい何にもしない時期があって。まぁ専門学校の講師とかはやってたから午前中は仕事してて、午後から全部空くっていうね。
- ヒロシ
- へ~。
- ジョージ
- お昼から酒を飲むっていう(笑)嫁も仕事行ってるし子供も保育園いってるし(笑)
- 淳
- つらい!精神的に
- ジョージ
- 多分、このまま、東海テレビ決まらなかったらたぶん離婚するんだろうなぁって思いながらね、当時。多分ね。
- ヒロシ
- すごい、昭和の文豪的な…。
- ジョージ
- 公園で缶酎ハイ飲みながら、多分、春からこのままだったら、これは離婚だなって。何でさ、40過ぎてからそんなことになんなきゃいけないのかって、ほんとしんどかったわ。
- 淳
- でも、どこでも行くって言って、東海テレビに来て、単身赴任。大変ですよね。知り合いも全然いない中のスタートで。
- ジョージ
- 大変でしたね。
- 淳
- 一緒にナンジャーレに来てくれた「大塚さん」は、大阪時代に一緒に出てたアナウンサーなんですよね。
- ヒロシ
- えっ!あ、そうなんですか?
- ジョージ
- テレビ大阪でメインキャスターやってたのが大塚で、俺はそん時お天気やってて1年間ぐらい一緒だったの。
- ヒロシ
- へ~。
- 淳
- そしたら、たまたま名古屋で一緒で。まあ、局は違うけど。
- ジョージ
- すごいよね、そう考えたら。すごいよ。
- 淳
- すごいですよね。
- ジョージ
- いあや、こうやって今日喋ってみて思ったのは、本当、俺、挫折ばっかりだな。もう1、2回あんのかなぁ?もうやだなぁ。
- ヒロシ
- いやいや、今、挫折にフォーカスしてますけど、挫折をするには成功がないといけないので、成功が多々あるってことですから。
- ジョージ
- 確かにね(笑)。テレビ大阪さん育ててもらったり、東海テレビさんに拾ってもらったりね。
- 淳
- ですね。
- ジョージ
- お酒もね、飲めるようになったの30過ぎてからですよ。
- ヒロシ
- 30過ぎてからっていうのは、それこそ、その気象予報士の頃とリンクしてくる感じだと思うんですけどどういう経緯なんですか?
- ジョージ
- その頃に付き合ってた子に振られてから、もう、本当に生きていく意味を感じなくなって(笑)
- ヒロシ
- やばい、昭和の文豪になっちゃう。
- ジョージ
- そんで、その子といた時間分が空くじゃない?何しようかな?っていう時に、あぁ、お酒でも飲んでみようかなって。全く得意じゃないけど。で飲みだした。もう死んでもいいと思ってたから。
- 淳
- もともとお酒弱かったんですよね?軽いお酒、カクテルとかも1杯でダメだったって。
- ジョージ
- そう。でも、ウィスキーとかロックで飲み始めると意外といけるなぁって。
- ヒロシ
- あぁ、すごい。
- ジョージ
- と思いだして、じゃあ部屋で一人で飲むよりはバーとか行ってみようかなって、30過ぎてバーデビューみたいな(笑)
- 淳
- うんうん。
- ヒロシ
- そこで外に行くんですね。
- ジョージ
- そしたら、お酒を飲むことによって、人間関係が。
- 淳
- あぁ、広がってって。
- ジョージ
- あぁ、お酒ってすごいなって。
- 淳
- 癒される面もありつつということですね。
- ヒロシ
- 広がりますもんね。
- ジョージ
- そっから、あの、大阪の高槻のケーブルテレビのグルメ番組で、高槻市内の飲食店に行って本気で飲むって番組をいただいて、毎回酔っぱらうっていう。
- ヒロシ
- すごいいい仕事じゃないですか!
- ジョージ
- すごいそれが大ヒットして、あぁ、何もかもが仕事につながるのかなと思ったのは確かに。
- 淳
- 酔っぱらっていいって、すごい番組ですね。
- ジョージ
- ねぇ。だって当時酔っぱらってテレビ出てもいいって空気なかったから。
- 淳
- 特にケーブルテレビなんて、ある程度の限られた人たちが見てて。
- ジョージ
- 大阪だったからみんな声かけてくれて。
- ヒロシ
- あぁ、そうか!見てるよとか。
- ジョージ
- そうそう。
- ヒロシ
- 「飲んでく?」とかいわれますよね。
- ジョージ
- そうそう。大体俺は、その取材にいって番組終わったらそのまま「俺残るわ!」って言って一人で飲むこともあった。
- 淳
- ケーブルの空気感ですね。「じゃあもう撤収するんで、ジョージさん飲んでいくらしいんで、置いといていいですよ」みたいな。
- ジョージ
- だから、全部仕事にはつながってる。
- 淳
- でも、ここでも女の子っていうのがいいですね
- ジョージ
- 全部!それは今日喋って、俺、初めて気づいた。そうなのか!
- 淳
- (笑)
- ヒロシ
- しょうがないですね!
- 淳
- 女の子で伸びて、女の子で落ちて、女の子で伸びて、女の子で落ちて、
- ヒロシ
- それ、すっごいジョージさんに似てる人知ってるんですよ。
- ジョージ
- え?
- ヒロシ
- 名古屋淳です
- ジョージ
- 確かにそうだね(笑)確かに人生女に左右されてる。
- ヒロシ
- 本当に、僕はね、この収録中、ずっと言いたかったです(笑)
- ジョージ
- おまえ、そうやん!
- 淳
- 僕、だから、自分自身はそんなないから。意外と何でもいいっちゃいいですけど。
- ヒロシ
- ざっくりしてて、何について、何を言ってるのかが分からない(笑)
- 淳
- だから、まぁ人に合わせることは別に苦じゃないから。だから、自分自身が面白いとも思ってないし、何かできると思ってない。
- ジョージ
- 一緒やな、俺と(笑)
- 淳
- だから、人といないと自分は機能しないと思ってる
- ジョージ
- 俺と一緒や(笑)
- ヒロシ
- (笑)
- ジョージ
- 俺も自分自身を面白いと思ってない。
- 淳
- おもしろいよね、聞いてると本当に。そうやって決めて、進んで、今、この立場にいるってこと自体がすごいなって本当に思う。続けてるじゃない。
- ジョージ
- いやでもこのままさ、終わる気がしないじゃない?(笑)
- 淳
- (笑)
- ヒロシ
- しないですね(笑)
- ジョージ
- 変な病気とか?大きなことが、なんかあるかもしれへんね。
- ヒロシ
- 多分、あと2回はありますね。
- ジョージ
- もうやだなぁ。
- 淳
- どうなるんだろうね。
- ジョージ
- 厄年とか全く信じてなかったけど、確かに俺がテレビ大阪クビになったの、厄年の時やわ。
- ヒロシ
- そうなんだ…厄年って何歳ですか?
- ジョージ
- 41か2やね。数えで41や。
- 淳
- でも、大阪時代から知ってる大塚さんが「ジョージはすごいよ」「ジョージはすごいよ」ってず~っと言ってる。
- ヒロシ
- あ、そうなんですか。
- 淳
- 彼女、ジョージさんより全然年下だけど「ジョージ」だからね。
- ジョージ
- ウェルカム、ウェルカム(笑)
- ヒロシ
- いい仲間ですね
- 淳
- 同じメディアにいる人の中でも、彼女はメーテレ(名古屋テレビ)で局が違うんだけど、ジョージさんの話を色々聞くんだって。
- ヒロシ
- すごいですねえ~。
- ジョージ
- いやいやいや。ナンジャーレでも、ロクディム見てね、ずーっとしゃべってたよ。「すげぇ、天才!!マジここで?ここで、それ?まじで?予想できなかった!」もう声に出して言うもん。
- ヒロシ
- 大須演芸場の公演の時は、もうピンマイクつけよう(笑)
- ジョージ
- 副音声的な(笑)あんないいお客さんいない。
- ヒロシ
- でも、ゲスト出演していただけるんだよって話を聞いた時に「やったー」って思ったんです。本当に。
- ジョージ
- ええーっ!?
- ヒロシ
- ただ、何でゲスト出演を快諾をしてくれたのかが、わからなくて(笑)
- ジョージ
- 僕としては、基本的には、ロクディムという素晴らしいグループを、名古屋のみなさんに紹介したいという気持ち。
- ヒロシ
- えー!?(笑)
- ジョージ
- あの、本当。
- 淳
- 嬉しいっす本当(笑)
- ジョージ
- 当日取材が入るそうですよ
- ヒロシ
- え?マジすか?
- ジョージ
- 東海テレビ。すごいです。
- ヒロシ
- すごい!
- 淳
- 報道テレビ、みんなのニュース。報道ですよね?
- ジョージ
- そう。報道番組でどうやって紹介するんだ(笑)
- ヒロシ
- 報道番組で?!
- ジョージ
- すごい、どうやるんだろうねえ(笑)
- ヒロシ
- すごいことになってますねえ
- ジョージ
- (淳に向かって)名古屋に来てよかったね。
- 淳
- まあ、ね(笑)
- ジョージ
- 俺もそうだよ(笑)
その後、取材された公演の模様が「みんなのニュースOne」で放送されました!
東海テレビ「みんなのニュースOne」で「@大須演芸場」公演の様子を紹介していただきました。ゲスト出演してくださった吉田ジョージさん、ありがとうございました。
「みんなのニュースOne」公式Webサイト
「はなしの時間#03」吉田ジョージさんとの対談、いかがだったでしょうか?
名古屋淳の兄貴的存在のジョージさんをゲストにお呼びして送る「大須演芸場」での公演も間もなくとなりました!ぜひご来場くださいませ!
では次回の「はなしの時間」もお楽しみに!