【笑う魔法】Episode 11 名古屋淳編 魔法のラジオ。

今から約2年前の

2012年6月30日 ロクディムは
JAPAN TOUR Project in いわき
夜明け市場・ビアガーデンオープニングイベント オープニングアクト
に出演するため、福島県いわき駅から徒歩3分の復興飲食店街 夜明け市場の会場にいた。

夜明け市場とは。。
【いわきから復興の第一歩。】
をスローガンに掲げ、東日本大震災により営業を継続出来なくなった飲食店オーナーや
いわきを盛り上げたいと集まった起業家たちによる復興飲食店街。2014年11月4日にオープン。
現在も元気に営業中!いわき駅から徒歩3分!いわきに行った際は、是非!
http://www.touhoku-yoake.jp/

ちょうど梅雨の合間の晴れ間に当たった当日。
ロクディムが会場入りした時には、初夏の太陽はところ構わず辺り一面をギラギラと照らしてた。
会場入りした時点で、普段ビールをそんなに飲まない僕でも今日という日がどんだけビアガーデンのオープニングにふさわしい日なのかを簡単に理解できるほどの気候だった。

ロクディムの公演は昼間と夕方の2公演。
太陽がギラギラと照らす中、会場入り、顔合わせ、会場セットアップを終え。

まだ太陽が沈まぬうちに1公演目が始まる。
昭和レトロな横丁「白銀路地」で行われるロクディムライブ。

マイクはない。
ステージは平台2枚分。
手を伸ばせばすぐお客様に触れるほどの距離感。
僕らの声はレトロな横丁の中を駆け巡る。

ビールを飲むにはちょいと早い僕らの1回目の公演。
始まる頃には、まだパラパラと集まっていたお客様がライブが始まると
路地を駆け巡った声に惹かれて、白銀路地は半円形劇場のような状態に。
そして大人達の手にはもれなくビール。
1公演目を終えた頃にはあたりはすっかりビアガーデン。
お子様たちは、ビールをジュースに変えご満悦。

僕らは地元の子供たちとワキャワキャコミュニケーション。
走ったり・笑ったり・飴をくれたり子供たちはとても元気。

そんな中、僕はある青年に声をかけられた。

青年「すいません。ちょっと聞きたいのですが、ロクディムさんて・・愛知県で公演されていたあのロクディムさんですよね?」

僕「えっ・・あっ・・はい・・」

「はい」と答えたものの僕はちょっと戸惑っていた・・
確かに・・ここにくる2ヶ月前の4月30日ロクディムは初めての名古屋公演をcafeバビューで行っていたのだけど・・名古屋で公演したのはその時が初めてで、目の前にいる青年も初めて見る顔。
しかもここは福島県いわき市の夜明け市場のビアガーデンイベント・・・

僕の「はい」の返答に、はっきりと青年のテンションが上がったのが確認でき青年は言葉を続ける。

青年「ですよね!ですよね!えーっ!!なんでロクディムさんがここにいるんですかー!!!?」

僕「夜明け市場のイベントに出演できてまして・・」

青年「えーーっ!そうなんですか!!僕、通勤途中に名古屋でラジオ聞いていたんですよ!」

名古屋でラジオ・・・?
あっ!!モーチャー!!(名古屋の方はこれで分かると思います笑)

僕「マジっすか!!!えーーっ!!まじっすかー!!!すげー!!」

実は・・
4月30日の初めての名古屋公演の際、名古屋が中部地区に誇る
FM局ZIP FM 朝のモンスター番組「MORNING CHARGE ミュージックナビゲーター小林拓一郎」の1コーナーにロクディム主宰 渡猛 カタヨセヒロシが平日朝の7時45分から5分間くらい電話生出演をしたのだった!うん!したんだよ!それを聞いてくれたんだ!ちょー嬉しー!!
うん・・でもここは福島県いわき市だ・・・
上がるテンションと深まる謎・・

青年「あれ聞いてめっちゃ行きたい!と思ったんだけど、ほら!満員御礼だったじゃないですかー」

確かに放送時に宣伝するつもりだったのですが、ありがたいことに放送前に満席になりまして・・
色々電話生出演で話した後、ライブやるんでーす!でもなんとありがたいことに!すでに満員御礼なんですー!ありがとうございましたー!みたいな・・当初の予定とはだいぶ異なった結果に嬉しい悲鳴を上げたものです・・

僕「そうなんですよーありがたいことに嬉しい悲鳴ではあったんですが・・」

この青年は・・間違いなくあのラジオを聞いている。。
ロクディムだと思ったらロクッロックだったみたいな勘違い的なものもそっくりさん的なものもなしで
ラジオから流れるロクディム主宰 渡猛 カタヨセヒロシの声を聞いている。
二人がかつてないほど緊張した声を!ラジオを通すと二人の声が意外と似ていることも!
カタヨセヒロシが緊張のあまり「千種駅」ことを「千種さん」とさん付けで呼んだことも知っている!
しかしここは福島県いわき市だ・・・なぞは深まる・・・

青年「で、今日のポスター見たら出演者のところにロクディムって書いてあるじゃないですか!まさかあのロクディムじゃないよなーっておもって今日見てたら、ねー!!まさかあの時見たかったロクディムがここで見れると思いませんでしたよ!いやー!!楽しかったです!」

僕「いやいや!あの時ラジオを聴いてくださった方とまさかいわき市でお会いできるとは!こちらこそありがとうございます!」

青年「実は・・僕、いわき市に来たの最近なんです!僕、名古屋市の市の職員で復興支援でいわき市に1年間出向しているんです。ラジオで聞いたときはまだ名古屋市で働いていたんです。あのラジオ聞いてめっちゃ行きたいと思っていたロクディムさんのライブをまさかここで見れるなんて!!」

ロクディム初のラジオラジオ出演。あの5分間のラジオを聴いてロクディムライブにめっちゃ来たいと思ってくれた青年の想いが、名古屋市といわき市577kmの距離を越えて叶った日。
そして僕らが魔法のラジオを体感した日。

いわき市夜明け市場で出会った、名古屋でロクディム主宰 渡猛 カタヨセヒロシのラジオの声を聞いていた青年は、名古屋の友達にも見せたいと言ってくれて、約1ヵ月後のロクディム名古屋LIVE@南伊勢海鮮市場 磯笛に名古屋の友達を連れて、はるばるいわき市から遊びにきてくれた。

あれからもうすぐ2年が経つ、きっと今彼は名古屋市の職員としていわき市で働いた色々な思いや経験を生かし名古屋市で働いてくれているのだろう。

彼は名古屋で見たかったものをいわき市で見て、いわき市で見たものを名古屋でつなげてくれた。

魔法のラジオ。
からの
ツナガリ魔法。

奇跡と呼ぶにはちょっと複雑で
運命と呼ぶにはちょっと堅苦しくて
でも誰かにそれ伝えたいとき
それを魔法と呼ぶのかも知れません。。。

写真は夜明け市場看板前にて。ロクディムのメンバー2年前。
(ふざけてカッコいい感じで撮ろうとしても。。やっぱりコメディ)

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【ライブ情報詳細】:2014/04/25(fri) CLASKA Presents LIVE 「笑う魔法」


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