半眼カタヨセヒロシの目が開いた瞬間の言葉は、ワタリの五大陸に響き渡ったのであった。

名前のことを書こうと思って調べてみたら「ワタリ」という名前にしてちょうど1年が経とうとしていた。

そうなんです。ワタリ、改名してたんです。知らない人はロクディムもぐりだよ!

前は本名の「渡 猛」でした。
はい、なんて読んだ?ねぇ、皆なんて読んだ?
「渡 猛(わたりたけし)」と言います。
トモウではありません。
ワタリタケルでもありません。

改名した動機についてはワタリのブログの方で書いてるのでもぐりの方は間違いなくチェックするように!

『渡猛改めて「ワタリ」となります。』

さて、名前を変えて1年が経ちました。

今でも「ワタリさんの名前は?」とか「すいません。下の名前もお願いします」とか言われることもあるし、児童館でライブなんてしたら

「はーい!僕の名前はたけしでーす」

「あージャイアンだー!」

なんて、子供に好かれたいあまりに自分から率先して芸名を捨てるなんてこともしたこともあります。

ただ、中には「ワタリ?カタカナの?良いじゃん」なんて言葉をくれるハイセンスの人もいるんですね。

ただ、いま、名前についてワタリが思い出すのは

鎌倉のカタヨセ宅でのことです。

名前がワタリ自身も馴染んできたころと記憶しています。

夜も更け、お酒も進み、あーだこーだと時に楽しく時に真剣に語る時間。充実している空間。

さらに2人とも随分酔いがまわった時分。

ワタリのコップにビールを注ぎながらカタヨセ君が言ったのです。

ヒロシ「でさ」

ワタリ「ん?」

ヒロシ「いつ名前戻すの?」

「デ、イツナマエモドスノ」

「so,when you back the name?」

全力で英語変換しないと心が焼ける。

本能的にそう思ったのでしょう。

しかし、英語にしたところで意味はわかるわけで。

酔いは一瞬で冷め、宵が良くなくなり、夜も更け、顔も老け、世が世なら独房に入れられる一言。

「で、いつ名前戻すの?」

独房には入れられませんが、ワタリの心に相当な衝撃が走ったのです。

なぜか?

それはこの時よりさらに時を戻します。

ワタリがカタカナのワタリにしようとして、最後の最後カタヨセヒロシに相談したんです。

なぜなら、名前を変えたらヒロシくんに名刺も作り直してもらわないといけないから!

忘れもしないあれはロクディムツアーで熊本にいったとき。
灼熱の大分県日田から熊本へ移動し、フラフラになった体で、ホテルのロビーでヒロシに相談。

ワタリ「カタカナのワタリにしようと思うんだ」
カタヨセ「・・」
ワタリ「いやー、ね!まだじゃっかん悩んでるけどさ」
カタヨセ「・・・」

そうなんです。前にも伝えましたが、こういうときカタヨセ君は

YesともNoとも取れない

半眼の地蔵みたいな顔をするんです。

それはまるで映し鏡。

「僕の意見に影響されないで。依存しないで。君がどうするかだよ。君が君の人生を創るんだ。」

きっとそう思ってるに違いない(主観)

でも、ここは熊本。

ワタリもヒロシも満身創痍。

友達の付き合い20年。

カタヨセヒロシの個人の意見聞かせてもらったったて良いじゃんねー!

ってことで、いつもなら「うん、そうだよね、ワタリ次第だよね」なんて思ってごり押ししないのだけど、今日は!

聞きたい!

ワタリ「ヒロシはどう思う?」
ヒロシ「・・・え?」
ワタリ「いや、ワタリってカタカナの名前」
ヒロシ「あー、そうだね・・んー」
ワタリ「うん・・・」
ヒロシ「ちょっとなんとも言えないなぁ」
ワタリ「あーそうだよね」
ヒロシ「・・うん。あ、前に、〇〇ちゃんが渡猛って名前良いねって言ってたな」
ワタリ「そっかそっか」
ヒロシ「でもね、それもね、人の好みってあるからね」
ワタリ「うんうん、だよね」

俺はおみゃーの意見が聞きたいんやー!!

って思ったけどさ。

ここにきて、この返答ってことはだよ

これ以上迫ってはいけません。

そして、どのみちワタリはこのタイミングで「やっば渡猛にするわ」という選択肢は限りなくないわけで。

いいや!ワタリで!お願いしますー!

と、ヒロシにお願いしたのでした。

時は戻り鎌倉。いざ!鎌倉!

「で、いつ名前戻すの?」

「いつまで茶番してるの?」

「ながーくボケだったね!誰も突っ込まなかったね!だから僕が突っ込むよ!いつ戻す??」

そんなことは言ってませんが少なくとも「ワタリ」という名前を良いとは思っていないということはもうどう考えてもそうなわけで。

半眼が開くどころか第三の目まで開いちゃったかな。

酔いの中で見えたカタヨセヒロシ個人の声。

ワタリの五大陸に響きワタリました。

確認したらばさ、ロクディムのチラシやwebをずーっと手がけているカタヨセ君は「渡猛」に思い入れがあるんだって。なるほどだよ。

と、まあそんなこともありつつ、今もワタリはワタリとしてやってます。

カタヨセヒロシが一瞬見せた個人の顔と同じように、ワタリも時々「渡猛」に戻ったりしてね。そうやって選択していけば良いのかなと思っています。

今は前よりも、ワタリも渡猛も好きになっております。

どっちにしなきゃ!とかでなく、そういう楽しいとか好きとかになっているのが良いな〜と思っております。

また自分の名前に疑問を持ってみるっていうのも、面白い経験でした。皆もよかったらお試しあれ〜っ。