実に久しぶりにロクディムで稽古をする。
6/5(土)に開催する「Jam TIME」で共演する宍戸勇介やコニタンはそれに向けての稽古をしているけど、一堂に会するのは久しぶり(名古屋在住なごじゅんは今回は不在)。
「まずやってみよう」
基本的にワークでやっているものから入る。まずは連想。
稽古の進行はワタリが担当。それにプラスするようにりょーちんが「これやってもいい?」と提案もしてくれて、またやったあとどうだったかをフィードバックしていく。
とにかく、相手を、聴いていく。
あなたが想っていること、考えたり、感じたり、気づいたことをシェアしていく時間となったし、そもそもそういう時間をつくりたかった。
「ライブにむけて」という中でのやり取りとはまた違う。純粋に個と向き合う時間。
改めて即興してみる。そんでどうだった?と聞き合う。
いいな~って感じた瞬間は?
やってみて想った、頭に去来する自分のイメージややりたいこと、大事と感じてること、価値観。それらを時間をかけて聴く。
それに対して評価をせずに聴いてきくことは本当に大事だなと思う。
あなたが大事であなたの話を聞きたいと思っていて、関わっていく。
レッテルを貼らず、聴いていく。
なんて聞こえがいいのか。しかしこれがとても難しい。が、ヨガでも武道でも大事とされていて、即興でも大事とワタリが思っていることでもある。
聴いている人が話ししている人のことよりも自分の価値観だったりを優先していたり大事にしていることが他にあったりと、そっちに重きを置いて聴いている場合、相手は無意識のレベルで固くなっている。
警戒し、距離を取る。隙間が生まれる。伺い、気を使う。
それだと良い瞬間は生まれにくい。とワタリはおもう。だから真摯に、全力で聴くことは大事。
関わりの積み重ねがチームの空気をつくる。
相手を評価しているのか?はたまた聴いているのか?
それができているかどうかは自分だけではわからない。相手と確認し、伝え合う。検証していく。そしてまた試していく。
それができる人間関係があって、しっかりと繋がり、呼応しあう土台があって、何に挑んで行くのかをつくっていく。
っていう考え方もある。また、逆に全員が全力で臨まないと成立しないものに挑んだ結果、強いチームが創られる。というのもある。
ある有名なチームのトレーニングでは、長さ3メートル重さ100キロの丸太を動かすというものがある。そのメンバーが正しいタイミングで適切なチカラを出さなければならない。もう誰一人欠けることができない。「弱さ」と「協力」を体験するトレーニング。それをうまくやれるチームは強くなる。
どれも簡単じゃない。でもどれも大事とワタリは思う。
ポジションだとか優劣だとか枠組みをとっぱらい無我夢中になって遊ぶ。
ライブ空間をつくるのにとても工夫がいるのと同じように稽古も自由な空間を創る工夫が大事だと感じる。
愛情と情熱と工夫。
改めて再会し再開したロクディムの稽古がスタートした。