「名古書紀」〜嗚呼 嗚呼 鍋食べたい〜

季節はゆっくりと、でも確実に秋から冬へと歩を進めているのを朝・晩と感じております。

しかしこの時期、昼間の太陽さんは燦々と照りつけ、足早に動くとそれはそれは肌に汗をかき、それはまるで太陽さんが「まだまだ秋というよりむしろ残暑だよ」と耳打ちしてくるようでございます。

わたくしそんな太陽さんにまんまと騙され、今日も昼時に薄着で出てしまうのでございます。
すると夕暮れとともに下がった気温と冷たい風が薄着で出た昼間の愚かな己をこれでもかこれでもかと責めるのでございます。
薄手の布を北風はサラリととおりそれはまるで肌に直接北風をあてるかのよおうに己を攻め立てるのでございます。
そんな時わたくしは「今日も太陽さんに騙された騙された・・」と冷えた袖で頬につたう涙を拭いながらとぼとぼと家路に着くのでございます。

わたくしの冷え切った体はそんなに簡単には温まりません。
太陽さんに騙されたわたくしの心は「鍋」を食べなきゃ温まりません。

ということでわたくし先ずは鍋を買いに行きました。
しかし今というものは便利でお一人用鍋というものが安価で商店で売っているのでございます。
家にある片手鍋でも事は足りますが、何事も雰囲気というものがあります。
雰囲気で同じものでも物事は大きく変わります。雰囲気命なのでございます。
雰囲気命のわたくしは雰囲気ある安価なお一人様用の土鍋を購入するのでございます。

雰囲気ある安価な土鍋を購入したわたくし、今夜はお洒落な気分になりまして
お洒落な気分の時行ってしまうのが大体「無印良品」な訳でありまして
そしたら大体お洒落なものがそこにはあるわけです。
いろいろな鍋の素がある中で、わたくしはとびっきりお洒落な「ビスク鍋(トマトの酸味に合わせて、濃厚な味わいに仕上げたとびっきりの鍋の素)」を購入するのであります。

なんとも微妙に重いお一人様鍋を抱えて家路を急ぐのであります。
そして「とびっきりお洒落なビスク鍋」を制作するのです。
しかしわたくしそのまま鍋の素を使うのはお洒落イズムに反するので手を加えまくり結果
「大体ビスク鍋」が出来るのでございます。

一人鍋というのは一日にして終わらず、ソースは翌日はパスタと形を変えるのです。
鍋で余った「タラ」は小麦粉つけて「バター」でソテーして出来たパスタに乗せれば
なんともちゃんとつくったパスタに見えるんでやんす。

ということでこの冬は一人鍋が捗るんでやんす。
皆様もこの冬は是非、「心と体」鍋で温めてください。