約10年前の渡。
「笑う魔法LIVE」がまもなく始まる。それに連れて魔法エピソードも加速していく。渡の今回の魔法エピソード。ちょいと自分の中で、今まで公に見せてなかった部分、顔を出してしまおうと思います。
「すこし、ナイーブで繊細なところだけど、出してみたいの」
ありのままの私。新しい私。タレントさんや女優さんが意を決してヌード写真集を出す気持ち。。かは分かりませんし、渡がなぜ乙女チックになったか謎ですが、基本良いわ〜って思われたい渡がちょっといつになく赤裸裸に表現してみたい。
そんな気持ちになったのはりょーちんの赤裸裸なエピソードの影響であることは認めざるをえません。
渡の人生の中での魔法のような出来事。たくさんある中でもこれは自分でもいまだに意味がわからない現象。
それは自分の体質。
例えばアトピー(自身のブログなんかではちょいちょい言ってますがそうなんです。アトピッ子クラブ会員NO.1ワタリーです←アイドル風に)。
身体がかゆーいってなるあいつ。そもそもアトピーの語源は「奇妙なこと」「異常」を意味するギリシャ語「atopos」に由来し、「atopos」は「場違いな」「とらえどころのない」を意味するギリシャ語「atopia」に由来する。
「とらえどろこのない」感じが病名として君臨してる!捉えていこうよ!なにさ!なに名前から分からない感だしてるのさっ!て若かりし渡は憤慨したものです。が、世の中は不思議なことだらけ。自身の身体の中も宇宙と同じ。「とらえどころがない」感じがまた面白いじゃないか!と今思っています。まぁできたら痒くない方が良いですけど。
そんな渡がアトピーで入院したのが今から約10年前。25歳の時。
18で上京してず〜っと即興やってて、でもその活動が全部ことごとくなくなって「え?うそ?本当に厄年ってあるわけ?」ってなって、どんどんストレスが溜まった結果の「アトピー入院」。言いかえたら「場違いな入院」「奇妙な入院」「渡の奇妙な入院」。まさにスタンド攻撃にあったように渡の顔面や身体は「奇妙なこと」になったのでした。
入院中、お見舞いにきたロクディムメンバー小田篤史と、ロクディムを支えてくれている永田マミちゃんが、顔面包帯ぐるぐる巻きの渡を見て爆笑。笑える仲間って素敵やん。って心の隅〜の方で思ってました。
そんな仲間がいて、入院したところが素晴らしいところで、名医がいたということもあり、あれよあれよと治っていくのです。
しかし、ここからです。
退院間近になりお医者さんから
「渡さん、ずいぶん良くなりましたね〜そんな顔だったんですね〜」
「はい。ありがとうございます」
「もう明日明後日で退院して大丈夫ですよ」
「あ、そうですか。ありがとうございます」
「あ、あとね、もしかしたら体質が変わるかもしれません」
「え?」
「アレルギー症状が出ちゃう可能性があるんですね」
「はぁ」
話を聞くと、アトピーで入院し、大量にステロイドを投与された場合、体質が変わってしまうことがあるそうだ。
その時はまぁそんなこともあるんだな〜くらいだったのだけど、
退院して、しばらく経ったある日のこと。
渡がお風呂で長湯して、身体がポカポカ暖まって、気持ち良くお風呂から上がり、さあこれからビールでもっと思った時。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ(空間をあおる効果音)
渡「ん?なんだ??」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ(徐々にジョジョに大きくなってくる)
渡「おかしい。。。何かが変だ。。。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
渡「熱い。。苦しい、、、ああああああ!!!!!!」
自分の顔に違和感。慌てて鏡を観る渡。
渡「な、、なんだとぉおおおおおおおお!!!!!」
鏡に知らない人が映っている。
目と口が腫れ上がり呼吸がし辛い。
渡「おれ、、、どうなっちまうんだ。。。やば、、かゆ、、、、うま」
と、バイオハザード的なセリフを吐いたかどうかも分からずパニックになっていると、家にいた永田マミ(現・渡のお嫁さん)が
マミ「ああ、蕁麻疹じゃね」
渡「なにぃいいいい?」
マミ「蕁麻疹よそれ」
渡「なんだってぇえええ!!これが!!うわぁああどうしよううううう!!」
マミ「冷やしんちゃい。しばらくしたら治るじゃろ」
とんでもなく冷静な永田マミの対応で落ち着きを取り戻し、氷で冷やし、30分経ったころに元の顔に戻った渡。
それから渡のアレルギー人生。Life of Allergyが始まるのです。なぜ英語で言ったか分かりません。
タップダンスしちゃあアレルギー。
マラソンしちゃあアレルギー。
長湯しちゃあアレルギー。
タップは腕に蕁麻疹。
マラソンはおでこに蕁麻疹。
長湯は顔全体に蕁麻疹。
やることで蕁麻疹の出る場所が違うというのも意味がわかりません。
ただ、即興だけは基本的にはアレルギーがでない。基本的にと言ったのは、3時間ほぼぶっ通し、しかも全部MCもやりながらの即興LIVEの時に、最後の最後に少しだけ唇に違和感があったから。あの時の渡は、3分でカラータイマーがなるウルトラマンのごとし「あと3分以内にLIVEを終わらせなければならない」という至極自分勝手な使命をもち、その3分に命をかけLIVEを終わらせたのでした。
「身体の中で、ある一定時間熱がこもると別人になる」
ハルクかよ!!
と、何度自分に突っ込んだことか。
それで強くなったりすれば良いけど、顔が腫れるだけて!
最初はとても悲観的になりました。
クララ渡「ねえハイジ」
ハイジ「なぁに?」
クララ渡「アタシ、大空を自由に走り回りたいの!朝まで踊ってたくさん汗かいて、熱いお風呂に入ってリフレッシュして!」
悪ハイジ「無理よ」
クララ渡「え?」
悪ハイジ「だって腫れるじゃん。顔」
クララ渡「。。ハイジ」
悪ハイジ「しんどいでしょ。呼吸もし辛いだろうし」
クララ渡「なによ。。。なによ!!」
悪ハイジ「あ、、怒ったら身体が温まっちゃう!」
クララ渡「ううううううーバカー!ハイジのバカー!!ああああああ熱い〜!!」
悪ハイジ「あああー!腫れた!クララが腫れた!わーい♪ペーター!見てみて〜クララが腫れたよ〜!」
悪ペーター「ほんとだー超ウケるんだけどー」
自分に負けてしまったら、悪ハイジと悪ペーターにバカにされてしまう。
そして何をするにも、熱がこもらないような生き方に。。。
これも楽しめということか。。。でもどうやって。。。
そんなことを悶々と考えていたある日。
「ああああああああ!!!!またやっちゃったー!!!!」
うっかりお風呂で身体を温めてしまった渡。それもそうとうに温めてしまった。
いつも以上に、顔が熱い。
顔がどんどん腫れ上がり。パンパンになったのでした。
その時、渡は決心したのです。
「これはマスクだ」と。
映画「MASK」のジムキャリーよろしく、こういうキャラクターにしてやろう!と。遊ぼうと。
というわけで、その顔を永田マミが撮影。
そしてなんと!
その貴重な動画が残っておりました!
これは。。。出すしかないでしょうwだってせっかくあるんだもの!
では。
初公開となります。
渡の中の懐かしくも新しい自分です。
どうぞ!
顔が変わったとて、とても10年前とは思えないほど変わらないノリ(笑)
ただ、自分の嫌な状態を乗り越えた。
そういう意味では貴重な動画です。
そうすると、なんとも楽。それはそれで良いじゃないかと。もちろんならないようにつき合っていくのだけど、なったらなったで良いじゃないかと。
そう悟り、もう10年くらい経っているわけです。
歳をとったというのもあるでしょうけど、昔ほど蕁麻疹でないようになってます。
でもいまだ、長湯したり走ったりすると。。麹さんになれるほどではないですが、腫れます。
いつか、長くマラソン、長くダンス、長くお風呂。できますように。ただ、治ると黒麹さんにはもう逢えないのだなぁと思うと、寂しく、、ないないない!
という、自分の身体の不思議で奇妙な話でした。
この動画を公開するというのもなかなかのチャレンジ。りょーちんのさらけ出すスキンに刺激されたのでしょう。
さらけ出して臨みます!4/25!笑う魔法!
長いね。ここまで読んで、そして観てくださってありがとうございますっ。
相原麹さんもお礼いってます。
では!
渡と相原でした!
【ライブ情報詳細】:2014/04/25(fri) CLASKA Presents LIVE 「笑う魔法」