ココロオドル episode |下北沢にいる時間|#02りょーちん

003_03

下北沢。

僕の大好きな街です。

今は、仙川という街に住んでいますが、下北沢はここに引っ越すまで7年ほど住んでいた、僕にとって特別な場所です。
(ちなみに仙川も大好きな街です)

住んでいた時は、毎日毎日、自分の駅に帰ってくるのがたまらなく楽しみでした。
駅に降り、商店街をただなんとなくぶらぶら。
お気に入りの帽子屋さんに、新作の帽子が入っていないかチェックしたり、
そして時にはカフェに寄り道してコーヒーを飲んだりして・・・
そんな時間を過ごしながら家へと帰っていました。

そう、「無駄なこと」「余計なこと」
これが僕にとって、とても心が躍る時間だったのです。

他にも、人を待っている場所であったり、
一緒にカレー屋さんに出かけたり、
カフェを開拓したり、
いろんなスパゲティ屋さんに行って、自分好みをこだわってみたり、
少しの時間しか空いてないたこ焼き屋さんに行って、常連を気取ってみたり、
何故か僕が行く洋服屋さんがどんどん潰れたり(笑)・・・
そんな思い出の場所でもあります。

なんで下北沢が好きになったのだろう。
芝居をしているからでも、利便性があるからではなく・・・。
(もちろんそれもあったとは思いますが)
この街に漂う空気感。人。色。
それらがたまらなく好きだったのです。
そんな物がミックスされて、ごちゃまぜにされて、この駅に降り立った僕をこれでもかと包み込んでくれる。
初めて来た時からそうでした。
「あ、この街に住むんだ、僕は」

途中、他の街(江古田)を挟みましたが、予言通り、下北沢に住む機会が僕に訪れたのです。

下北沢から引っ越して、もう7年。
それでも、僕がこの街に来る度、パズルのピースがはまるかのようにピタッとここに自分がいれているのを感じます。
そして、心が躍りだします。
今日は僕の足はどこに連れて行ってくれるのだろう。
気の向くまま、何年も歩いた街を歩き出します。

最近、そんな下北沢も小田急線の地下化に伴い、様変わりし始めています。
古い町並みや、よく通っていた店がなくなっていく度に、センチな思いが溢れてきます。
「しょうがないのかな・・・」
一番は古き良き下北沢と、便利な下北沢が共存していけるのが一番だとは思いますが。
下北沢の魅力だけは、壊さないでほしいなと願います。

ロクディムの今回のライブの場所は、渋谷。
この街に、そして踊心シアターに集まる皆さんと、どんなライブができるのでしょうか。
空気。人。色。
そこにある全ての物を使って、ロクディムはパフォーマンスをしたいと思います。

ロクディム第8回東京単独ライブ、お楽しみに!!

りょーちん


P_20150221_171420_AS_002_9