▼「RAINBOW TOUR 2018 ロクディム道中記」サンプルページができました
クラウドファンディング【限定品】となる「RAINBOW TOUR 2018 ロクディム道中記」のサンプルページができました!
「ロクディム道中記」はレインボーツアーを通してロクディムが見た風景や感じたことなどを写真&文章でまとめたファンブック。
4都市5会場それぞれのツアーの模様やオフショット、活動報告などここでしか見れないロクディムをぎゅっと詰め込んだロクディム全員の直筆サイン付きブックです。クラウドファンディングでご支援いただいた皆さんの名前をクレジットする特別な1冊です!(A5サイズ40頁予定)
今回のサンプルページは、先日公演を行ったレインボーツアー第1弾となる「@浅草九劇」公演の写真を使用、これから始まる各地のツアーの写真&記事も追加されます!
クラウドファンディングでしか手に入らない「ロクディム道中記」よろしければ是非チェックしてください!
▼掲載サンプルイメージ
メンバー写真&直筆サイン見開きページ
6-dim+ RAINBOW TOUR 2018 のはじまり
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2017年11月26日、ロクディムで訪れた宮城県大崎市で見た虹を思い出す。
西側の地面からすうっと空へ伸び、美しい弧を描いて東の地面へすとんと落ちる完璧な虹の姿。あの時の感動が今でも印象深く残っている。その日の朝から夕方まで、ほとんどの時間、虹は姿を消さず青空の中に堂々と輝いていた。移動して用事を済ませて空を見上げる度、頭上に広がるその虹を目にすることができた。
それから数ヶ月が経ち、ロクディムの稽古&ミーティングで「全国縦断ツアー」のツアータイトルを決めようとなった時、僕の頭の中にその風景が浮かんだ。天気や光や水蒸気など様々な要素・偶然が重なって、普段当たり前に目にしている風景に突然現れる色鮮やかで奇跡のような自然現象。
即興の楽しさ・嬉しさ・興味深さを日本各地へ「虹をかけるよう」に、地域を越えて「橋をかけるよう」に届けたいという思いに「似合っている」と感じた。
全国縦断ツアーをやりたいという話は2017年半ばから出ていた。ロクディムはその時も今も週に1回集まって稽古や打ち合わせをしていて、勿論メンバーそれぞれの仕事や事情がある時は休みになることもあるけど、出来るだけ直接会って即興について意見交換をしたり、僕たちが大切にしていることを基本に新しいアプローチを稽古で試したりしているそんな中、2018年の新しい活動として「より多くの人に即興芝居×即興コメディを届けたい」「単独ライブを全国各地へ持っていきたい」という思いから「全国縦断ツアー」のアイディアが生まれた。
これはロクディムとして初めての連続したツアーであり、これまで東京のみで行っていた単独ライブの形式を日本各地へ持っていこうというアイディアだった。
これまで行っていた「ロクディム・ジャパンツアー・プロジェクト」は会場の規模や設備に関わらず、フットワーク軽く公演できる即興の特徴を生かし日本各地で公演を行っているが(26都府県で公演を実施)これまではロクディム6人揃ってではなく、3〜4人で公演を行うことが多かった。そこには資金的な面も影響していて、6人全員で動こうとすると交通費や宿泊費などがかかってしまうのでどうしても人数を絞らざるを得ないという事情もあった。
しかし、2018年はロクディム結成10周年という節目の年であり、これまでよりも「多くの人へ」即興芝居×即興コメディを知ってほしい・触れてほしい・楽しんでほしい、そのためにロクディム全員集合した6人と、即興のシーンに呼応する即興音楽と、空間をドラマチックに照らす即興照明の「フルメンバーの公演を届けたい」そういう思いが色々と絡み合って全国縦断ツアー「RAINBOW TOUR 2018」が生まれた。
また、虹から連想されたのはピンク・フロイドのCD「狂気」のジャケットだった。
直進する光がプリズムによって屈折・反射して、虹が姿を現す。僕はこの「屈折・反射」をいい意味で「前向きに」捉えることがロクディムの即興と似ていると考える。
僕自身、これまで真っ直ぐに生きてきたわけではなくて(当たり前だけど)それなりに傷を負い屈折して生きてきた。この傷や屈折があるからこそ今の僕があり、それは個性とも言える(かもしれない)僕の要素になっている。勿論、傷や屈折の度合いもあるし全てのそれが個性になるなんて乱暴な言い方はできないししないけど「過去の経験から今の自分がある」と言える部分はあるだろう。
ロクディムはお互いのそれを活かし合い・遊び合い即興表現へと繋げていく。未知なる未来が自分達の望む現実へ繋がるよう「行動・表現」しながら紡がれる時、お互いの色々が絡み合い混ざり合った時、どんな物語が生まれるか?
きっとそこには、自分にとっての当たり前が特別で奇跡のように輝く世界が広がっている。
文章:カタヨセヒロシ