【公演への想い 小田篤史】「公演をやる!と決めるまでの気持ちと公演に向けて」

今回のライブ決定までの経緯は渡猛が書いてくれました。

そこにはこんなやりとりが綴られています。

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オンライン、PCの向こうで皆が反応した。

「いいね」「賛成」トントンと決まる!かに見えた。

「ん~あまりピンと来ないな」

1人だけドヨンがいた。

小田篤史だった。いや小田・ドヨン・篤史だ。

「あえてクロコダイルでやるっていうのが・・ん~なんだろな・・。」

なんだかわからない。でも何かがドヨンとしている。

「とにかくやったらいいじゃん!ね!」となかば強引にいってみる。すると

「まぁ、僕抜きでも問題ないと思うから」

という言葉が出た。

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詳しくはコチラを読んでみてください。

「トントンと決まってしまっていいんだろうか?」

自分自身も正直はっきりとわからない。

なんだかモヤっとしている自分がいる。

それが『ドヨン』ていう様子にみんなに映ってしまったのだと思います。

コロナ禍の今、お客さんを入れてライブをする。

どこで、どんなライブをするのか?

これまでやってきたようにはもちろん出来ない。

来てくれた人たちとの直接的な関わりを大事にしてきたロクディムだから、

公演をするのであればどんな空間で?どんな形でできるのか?

やるからには迷いなく臨みたい。

公演をするという選択というか、そこに至るプロセスに躊躇したというのが正直なところです。

僕は、クロコダイルの空間が大好きです。

地下を降りて中に入った時の、普段と違う世界を味わえる空気感。

ライブだけじゃなく、お客さんたちがドリンクやフードを楽しみながら

ワイワイを楽しんでいるざわめき。

できることなら、あの空気感を楽しんでほしいけど、

今のこの状況で(クロコダイルのスタイルで)ロクディムのライブをやれるのか?

そこには、僕の中で未知に対する不安がありました。

結果的には『フードの提供はしない』ということになりましたが、

今まで慣れ親しんできたクロコダイルでの違うやり方を変える、

先のわからない未来がありました。

その未来に進むためにはみんなとの想いや考えの共有が僕にはもっと必要だったのだと思います。

そんな僕を見かねてカタヨセヒロシが出したアシストが

「タケシとアツシで2人で喋ってみたら?」でした。

2人で話していくうちに、自分自身が公演をすること、クロコダイルでやることに迷っているんじゃないことがクリアになっていったことを覚えています。

「公演をやる。大切な場所、クロコダイルでやるからにはとことんやりたい」

そのための選択肢の一つが僕にとって稽古でした。

当たり前だった稽古も、ままならなかった昨年を経て、改めて稽古に取り組む。

スキルアップのためだけじゃない。

公演の準備のためだけでもない。

自分自身とお互いをもっと深く理解するための稽古。

今だからこそ、もっと「密に」相手を知っていく、関わっていった先にある

ロクディムの公演を見てほしい。

純粋にそう思ったのです。

1番近くにいる人たちを自分はわかっているんだろうか?

知ろうとしているんだろうか?

もう1度しっかりと向き合うことで、

今届けたいロクディムの公演がきっと見つかるはず。

それは間違いなく「原点回帰」であり、ライブタイトルの「玄天改軌」になる。

どんな公演になるんだろう?

ロクディムの新たな一歩になりそうです。

少しでもみなさんに心の栄養が届けられるように。

これが僕の公演に向けての想いです。


「ロクディム第19回東京単独ライブ 玄天改軌」

【日時】9月4日(土)2回公演

開場13:00/開演14:00

開場17:00/開演18:00

【出演】ロクディム(渡猛、カタヨセヒロシ、りょーちん、小田篤史、名古屋淳、宍戸勇介)

コニタン(即興ピアノ)

【料金】「会場観劇電子チケット」前売り・当日ともに(1ドリンク付き)¥5,000

各回限定40枚