続・されば通る。誰?「僕は白球を追いかけた。そして沼に沈んだ。」

先週から行われているプロ野球の日本シリーズがとてつもなく面白い・・いや面白すぎる。

第1戦から本当に観ごたえがありすぎて「最後まで目が離せない」とはまさにこのことを言っているかの如くだ。

毎試合終了まで見届けているこちらの消耗度がとにかく激しい。(もはや観戦という名のダイエットだ。)

紙一重ともいえるせめぎ合いと、二転三転する試合展開と緊張感が終始続く。だから変る局面ごとの両監督の一手に、選手の一投一打に目が離せない状態で最後までハラハラしながら1球ごとに「うんぁっ!!」とか「ブふぅー・・」とか思わず声が出てしまう。

今年は球場にも行けず、野球中継もほとんど観なかったし、1試合丸ごと見た記憶もない。

だから元野球少年としてはせめて日本シリーズだけは見ておこうと思い第1戦から軽く楽しもうとテレビ観戦したのだが、白球を追いかけて・・結果ズブズブと「沼」状態になってしまっている。

普段は家庭内のテレビのチャンネル権は自分にはない。というより放棄している自分だが、今回だけは独裁政権を樹立してチャンネル権を支配している。(試合終了までね。)

途中で子供がチャンネルをバラエティー番組に変えようものなら名作ドラマ「北の国から」の有名な食堂でのシーンにある

「子供がまだ食ってる途中でしょうがッ!」

というセリフを言った故田中邦衛さんの如く

「投手がまだ投げてる途中でしょうがッ!」

と同じくらいの緊張感を持って一喝している。(都度、中途半端なモノマネを炸裂させてかなり面倒くさがられている。)

今回、雌雄を決するのはオリックス・バッファローズとヤクルトスワローズ。

いずれも昨年のセ・パ両リーグで最下位だったチーム。失礼だが自分も優勝争いになど食い込んでくるとは全く思っていなかった両者だ。

それが当初の下馬評を覆しての各リーグでの優勝とさらに上位3チームで戦って日本シリーズへの出場権も勝ち取っての頂上決戦。なんかすでにここからドラマがあるのだ。

這い上がってきて、強くなり続け勝ち残って制覇してきた強さと粘り。培ってきたチーム力。

両者のほぼ拮抗した強さにそれぞれの指揮官の采配と選手のパフォーマンスがぶつかり合う。

それぞれのドラマが交錯する。

だからなおさら観るのをやめられない止まらない(それはかっぱえびせんでしょうがッ!)

スポーツだから試合に勝つためには得点を取ることが必要だし、当然勝ち負けが決まる。そこに向かって物語は進む、筋書は誰にもわからない。

そういう意味では試合は即興のシーンと同じだ。その時の会場の雰囲気やメンバーの状態、目には見えないが感じる空気感や流れ。いろんな要素が交じり合って結果に向けて積み重なっていく。全部が必要な要素で全部が伏線となっていく。

当然ミスもある。しかしそのミスと呼ばれる現象があったからこその次の展開があり、それがまた予想外の結末を引き起こしていく。筋書きのないドラマとはよく言ったものだ。まさにドラマだ。

そんな風に

「即興とは何なのか?」

「チームとは何なのか?」

「個の力と役割とはなんなのか?」

などということをロクディムと重ねてみる部分も多々ある。

思い通りにならない。しかし思い通りになったからいいわけでもない。その結果を受け入れ続けていく。でも「即興だから」で済ませてはいけない放っておいてはいけないものもある・・

なんか真面目な話になりそうでしょうがッ!それはまた別の機会にでしょうがッ!

だから今日もテレビの前で元野球少年の一人としてしてワクワクしちゃうつもりだ。いや、しちゃうね。(みなさんがこれを目にする時には試合結果はどうなってるのかな?)

そしてそんな「~しちゃう」ロクディムライブをお届けしたいものだと12月の「浅草六笑」に向けて思うのだった。

「んぎゃっ!」

写真は本文とは全く関係ない。