続・されば通る。誰?「マスクの下のその顔は?」

いわゆるコロナ禍と呼ばれる状況になって3年目に入った。

それと同時に今も続いている、もしかするとこの先もしばらくは続くかもしれない外出時のマスクの着用状態。

だからプライベート時やそれ以外でも会う人とは基本マスクをした状態でのやり取りとなる。そのため対面していてもお互いに顔は上半分、つまり目と眉毛で認識してその動きで表情の変化を読み取ることになる。

それゆえにこの状況になってから知り合った人だと実際にお互いのフルフェイス状態を見合ったことがないままやりとりをしている人も多くいたりするし、人によってはこのまま上半分の顔しか知らないままお互いに半顔での付き合いでそれきりになる場合もあるだろう。

だからこそ人によっては半顔じゃなくて全顔で知り合っていたい人もいる。だけど、なかなか「マスク取って顔見せてもらえますか?」とも言いずらい時もある。

いやしかし・・・見えないならば見たくなる、隠れているのなら見つけたくなるのが人の常。それが難しいなら、ない部分は作り出そうということで、自分の中での勝手な創作活動が始まる。

「この眉毛と目の雰囲気や声の感じならこういう鼻できっと口はこう・・顎はがっしりしていて・・うんきっとこんな顔だね!」

といった具合に、マスクの下に隠れている下半分の顔は自分の想像力と妄想力によって補完され、時に自分の思う理想の顔に勝手にカスタマイズされていく。

そして、その上半分の顔の情報からモンタージュして全顔を完成させその人のイメージと共に定着させてやり取りをしていく。

そんな時に、話の途中で水を飲んだり鼻をかんだりといったふとしたタイミングでマスクを外された一瞬に初めてその人のナチュナルボーンの全顔を見ると、自分の想像力でカスタマイズしたものとのギャップを福笑いの結果のように驚き、半顔の時との印象の違いを感じたりその後の自分の内面の変化を観察したりと興味深いことが多い。

などと、人のマスクの下の顔のことを好き勝手にあれやこれやと想像して楽しんでいるなどど記してはみたが、それは前置きとして・・。

さて、そういう自分自身のマスクの下の顔がどうなっているのか気にしたことはありますか?見たことはありますか?というのが今回の話なのだ。

というのも家にこもる機会が増えたことと、外出してもマスクに顔の下半分が隠れてこもる状態が続いたことでマスクの下の顔がちょっと「あらまあ大変。」ってことになってることが増えているとのことを聞いたからなのだ。

こういうことらしい

人は見られていないと気が抜ける、見られていないところは手を抜きがちになる。

さぼりがちになってどんどんやらなくなる。

使わなくなる、それが当たり前になると・・・

なんと、使わなくなったマスクの下の顔の表情筋が衰えると重力に負けて垂れ下がる。いわゆる「老け顔」になるということだ。「マスク老け」なんて言ってここ2年くらいで増えているらしい。

ということを知り「さて自分はどうなっているのか?」と、気づいた時に確認してみた。

マスクをしている状態。一見、大志を抱いている風の上目線のドヤ顔だが

マスクの下では・・・

抱いた大志が下半分から漏れ出ている口半開きダラーン状態であることが判明。

結構口が開いて口呼吸している自分に気づく。

なんと!このままでは「この瞬間を一緒に笑おう」の時に使う筋肉が衰えてしまう・・(それ以外でも日々使うけどね)

ということで最近は毎日数回1分~2分程度口角を上げる表情筋のトレーニングをすることにしている。マスクの下で見えないから外出時でもやっている。ただし先日、電車の中でやっていた時に不気味に目元が笑っている危ない中年男性と誤解された空気を周りから感じたので時と場所を選ぶ配慮は必要だ。

マスクの下のその顔は?

どう見えているのか?

どう見られているのか?

実際どうなっているのか?

意識してみると新たな気づきがあるかもしれないと

意識して口を閉じながら思った。