「名古書紀」〜たどり着いた場所〜

実は、メンバーには言ってないことがある。

僕は メンバーが知らないところで 遂にたどり着いた。

メンバーが僕のブログを読まないだろうと、たかをくくってココに記してみる。

先日(7/30~31)、行われた中高生セミナーでのロクディムワークショップ。

その時のワークショップの模様はメンバーの小田篤史がブログで書いているので、先ずはそちらを見てもらいたい。

と小田篤史も書いているように、中高生との出会い・関わり・そして中高生同士の繋がりに時には笑顔で・時には親心の涙目で見つめるロクディムにとってはかけがえのないの素敵な時間を過ごした2日間。

ワークショップを朝から夕方まで行い、夜に発表会。
朝、先ずはロクディムを知ってもらう時間を取り、その後ワークに移行していく。
初参加の子・通年参加している子様々な関係性の中、ロクディムワークはスタートしていく。

中高生セミナー、子どもたちの年齢は下は12~13才から上は16~17才。
年齢でいえば多感な時期の子どもたち。

最初は「誰なんだ・・?」「なんなんだ・・?」「何をするんだ・・?」という緊張にも似た空気があたり一帯を占める。中高生10代とロクディム40代。子供達から見たら父親と同じくらいの年齢の男達が朝一番から元気に横並びに6人並んでいる絵。自分の中高生時代を考えてもそんな絵はなかなか見たことはないなと、ふと考える。

ワークを進めていくうちに、段々とその緊張似た空気の壁は徐々に薄まっていき「一緒にやりましょう!」と男子中学生の子から誘いの言葉を受けた時は嬉しさのあまり思わず笑顔に。

休憩は1時間に1回のペースで入りワークショップは続いていく。
休憩中はロクディムは控え室に戻り、水分補給をしながらワークの振り返り&今後のワークの方向性のすり合わせ。

ロクディムと中高生・中高生と中高生はワークを重ねるごとに笑顔を共有し・少しずつ距離を埋めていく。そして夕方全てのワークの工程を終え、夕食休憩。

僕は他メンバーと一緒に楽屋へ。
ふと、トイレに行きたかったのを思い出し楽屋を後にトイレへ向かう。
トイレから出て、手の消毒をして楽屋に帰ろうとすると・・

「名古屋さんちょっといいですか?」とセミナースタッフさん。

「はい。大丈夫ですよ。」と僕。

「実は、中高生の女子が名古屋さんと話したいと言っているのでもしお時間あったら・・」

「もちろんです!」
ワークの時は細かい話できていないから、悩み相談かな〜なんて考えながらスタッフさんの後をついて行くと。。

なんとそこには女子中高生5~6人。
なんやかんやあって夕食までの時間制限もあり、とりあえずみんなで写真を取ることに。
女子中高生5~6人の真ん中。

10代の中に40代1人。
正直めちゃくちゃ緊張する・・気づくと僕の手はオートマティックに、昭和の代名詞「ピース」の形、しかもダブル!無意識で行っている・・ダブルピース!
「YO!YO!ポーズは昭和!周りは令和!YEAH!YEAH!
なんか語呂が良い!
いかん!いかん!そんなこと考えている場合じゃない!今、今まさに圧倒的時代遅れの可能性!

スタッフさん「はい!撮りま〜す!」

僕「ちょ!ちょ!待って」

女子中高生「??」

僕「・・・ポーズ・・どんなのにする・・??」

昭和おじさん恥をしのんで聞いてみる。

中高生女子「えっ・・じゃーピースで!」

なんと!なんと!よくよく見るとみんなピースしているじゃないか!慌てふてめき、それにも気づかないとは!ピースそれは平和象徴!昭和・平成を駆け抜けそして令和へと受け継がれている!

ピースポーズで固まるおじさんとピースポーズの中高生。

鳴り響くシャッター音。

ふーっー!
なんとか時代の境目をおじさん乗り切った!

と思った瞬間っ!

スタッフさん「はい!もう1枚撮ります〜!」

!!
それ聞いたおじさんアタフタ・・
もうピースしか・・おじさんにはこの緊迫した環境ではピースしかおじさん出ない・・

女子中高生「じゃー次はキュンポーズで!!」

キュン!!??
キュンポーズ!!?

一生懸命「キュン」の記憶と記録を探してみる。
おじさん「キュン未経験」
でもMステでちらっと見たことある「ポケットからのやつ」
親指と人差し指を交差させて作るハートポーズ。
やっていいのかキュンポーズ!
考える42才。しかし郷に入っては郷に従え。
令和に囲まれ昭和で粘るより

「令和色に染まれ!」

多分B’z の稲葉さんらへんが言っていたと思う・・
そして震える親指と人差指をゆっくり重ねて訪れる・・・
そしてその時は訪れる・・

42才
はじめてーの キューン!
君たちーと キューン!

最後にスタッフさんに声をかけてくれた中学生と2ショットを撮らせてもらい。おじさんのはじめてのキュンは幕を閉じる。
そして何事もなかったかのように楽屋に戻りメンバーとカレーを食す。

帰り際、女子中学生を担当してたスタッフさんと喋る。

スタッフさん「名古屋さんと話したいといっていた女の子いたんですが話せました?」

僕「ちらっとしか話してはないですけど写真とりましたよ!」

スタッフさん「よかったです!その子言っていたんです・・」

スタッフさんは言葉を続ける

「私、ちょい悪オヤジが好きって・・」

・・・・

ちょい悪オヤジ・・?

オヤジ・・!!!

・・・・

YEAHーーー!YEAHーー!

遂にきた!遂に見つけた!

苦節42年。
顔が若い童顔と言われ!
30後半でコンビニで免許書提示を求められ
大学生にタメ語を使われ
最近も基本年下にタメ・もしくはちょい上くらいに見られていたこの僕に訪れた

春!

そして遂に見つけた・身につけた

「ダンディズムのかけら!」

そしてそれはダンディズムの塊 雑誌「LEON」で最高峰の勝者のパワーワード

ちょい悪オヤジ」

大人の階段太ももがパンパンになるくらい超ダッシュで登る勝者のパワーワード!
まさに大人の頂点!
僕はこの日を忘れない。。
あの子の顔を忘れない。。。
出来れば直接聞きたかったパワーワード!

ちょい悪オヤジ、明日から写真撮る時はもちろん

「キュンポーズ!」

斜に構えてちょい悪で!