ひらた清風中学校での学校公演を終えて

学校公演「福島県石川郡平田村立ひらた清風中学校」を終えて

ひらた清風中学校での学校公演を終えて

10月29日(火)。全国的に気温が下がった冷たい小雨が降る福島に、東京と千葉から他ロクディム・メンバーが向かっていました。

この日は福島県石川郡にある「平田村立ひらた清風中学校」での芸術鑑賞教室=学校公演だったのです。

3学年各2クラス140名ほどの全校生徒、近隣の方や保護者の皆さんも集まりました。

90分という時間で(2時限分)、ロクディムが大切にしていることや考え方、アプローチを体験してもらおうと

前半「ワークショップ形式で、実際に即興をやってみる」
後半「公演形式で、客観的に即興を見る」

という2部構成で行いました。

前半は、とてもシンプルなところから始めます。
例えば体育館の中を適当に歩いてみたり、人生で一番長く付き合う人は誰ですか?というクイズを出してみたり、すれ違う人とアイコンタクトをとってみたり、いろいろ。

そして、やったことの狙いやポイントを説明し、実際にやってみてどうだったか話をしてもらい「体験したことを言葉に」してもらいました。

人と自分は違うこと。
人それぞれ個性があること。
人には強みがあって、好きなこと、やりたいことを大切にしてほしい(強みを生かしてほしい)こと。

僕やロクディムが「少し大事な話をします」と言って話し出すと、賑やかだったそれまでからすっと一変するように、きちんと聞く姿勢になる生徒のみんなの表情は真剣でした。

そういう時にいつも思うのは、

限られた時間・出会いだからこそ、伝えられることや届けることができる「もの・こと」があるということです。

僕たちはスナフキンのような旅人なのだと思います。
生徒みんなの日常である学校にふらっと現れて、非日常を届ける郵便配達人のような存在。

だからこそ、伝えられることや届けることができる「もの・こと」がある。

後半の「公演」では、冒頭に学校の先生(理科のしげる先生)にご協力・ご出演いただき、子供達と大笑いしました。

「失敗を恐れずチャレンジしよう!」というメッセージを、「笑いの渦」を巻き起こしながら、あれほどまでに体現できる人はこれまでいませんでした!
(しげる先生、素晴らしいデモンストレーション、ありがとうございました!)

その後も、ステージ上のロクディムだけでなく、見ている生徒や先生、保護者などの観客のイメージや発想を取り入れ、未知なる未来にチャレンジしながら想像して創造する即興芝居×即興コメディの数々を大笑いしながら作っていきました。

90分という時間はあっという間に過ぎていきました。

公演終了後、生徒代表で感想を話してくれた男子生徒の表情が、自然にニコニコしていたのがとても嬉しかった。

全校生徒の前で感想を話すことは緊張することだと思うのだけど、ニコニコしながら公演の楽しかったことを素直に話してくれる君の笑顔は、正直イケメンでした。これからモテると思うけどきちんと誠意を持ってモテてね、と思ったのは僕だけの秘密です。

男子生徒の感想の後に花束を僕たちにくれた女子生徒。6人もいるから誰に渡していいか迷った顔をしていたので全員で受け取ることにしたら、ホッとして見せてくれた笑顔が素敵でした。ありがとう!

終演後に、今回の学校公演を担当してくれた教務の先生が、これまで以上の笑顔で

「今日はとても素敵な公演をありがとうございました」

と言ってくれたこと、とても嬉しかったなあ。

校長先生(数学の先生だった)も感想を聞かせてくれ、ロクディムの名前の一部になっている「ディメンション」について、数学的視点から話をしてくれ、

「だからロクディムなんですね!なるほどと!」

と言ってくれて、勉強になりました。
こちらこそありがとうございました!

先生たちとの話も終わり、学校の玄関を出ると保護者のお母さんが駆け寄ってきて「とても良かったです!」と話しかけてくれました。

話を聞いてみると、僕たちと同年代のお母さんで、子供が「笑うこと」や「お芝居」が大好きで、親子でドリフを見て楽しんでいるというのです。

今日の学校公演が、ドリフと共通するように感じて、とても面白かった!と伝えるために雨降る中待ってくれていたのでした。

そんな話をしていると、校舎の上の階から、

「ありがとうございましたー!!!」

という声が聞こえてきました。
驚いて見上げると、生徒たちが窓から顔をだして、ニコニコしながら手を振っていました。

「また来てくださーい!」
「おもしろかったー!」
「ありがとうございましたー」
「あの人、カッコよくない?」

嬉しくなって手を振ると、生徒たちも手を振り返してくれ、そのやりとりの美しさにちょっと泣きそうになったのでした。

「また来るねー!」
「ありがとー!」

ロクディムもそれぞれに言葉を返し、笑顔で手を振り学校を後にしました。

個人的な話を交えると、今年の10月は、仙台(宮城)、枝光(福岡)、日田&宇佐(大分)、宮崎(宮崎)、平田(福島)と各地での活動が多く移動を繰り返していました。

それぞれの土地で出会う人は、当たり前だけどそれぞれで。
共通するのは「即興芝居×即興コメディ」という活動だけです。

未知なる未来をクリエイトする即興。
「この瞬間を一緒に笑おう」を合言葉にしているロクディム。

これまでも、これからも、ひとつずつ、少しずつ、活動していこう。
それが「流行り廃り」ではない、確かな繋がりとなっていくように。
そう思った今回の学校公演でした。