久しぶりの学校公演と特別授業・ワークショップの話

1月15・16日に福岡県飯塚市での公演(アンドモザイクス10周年記念公演)を終えて、その翌日となる1月17日、大分県宇佐市へ移動しました。

向かったのは宇佐市立北部中学校。
ここでは学校公演と全学年全クラスを対象とした特別授業ワークショップを行いました。

ロクディムにとって久々の学校公演学校ワークショップとなった今回。コロナになってからは初。

早朝、学校に着いてまずは校長室へ。
校長先生とご挨拶して、学校や生徒の様子を聴きながら、今回の企画趣旨の確認など。

流れとしては、1時間目に3年生にワークショップ。
そして2時間目に学校公演、1年生2年生3年生、全校生徒の前で学校公演。
そして3時間目に2年生そして1年生へ向けたワークショップとかなり盛り沢山。

ロクディムは渡猛を除いた5人で向かったので、この5人で各学年各クラスに分かれてワークショップをすることに。

本当に久々の学校公演&ワークショップ、いやー、なんだかとっても嬉しかったなあ。

子どもたちと、直接触れることはしませんが、時世柄ね、その場でやり取りができたり学校の先生と話をしたり、直接のやりとり(触れないふれあい)があって、やっぱり学校関連にもこのコロナの影響があって、修学旅行がなかなか遠くに行けないとか部活動も少しできない時期があったよとか、やっぱりそういった学校の催事とか行事が限られてしまった中で、3年生へ向けて何か楽しいことができないかという風に先生方が考えてくださったひとつの形が、このロクディムの公演&ワークショップということでした。

そういった形で選んでもらえて、3年ぶりかな、今の3年生が1年生の頃に僕たち行っていたので2年ぶりか。2年ぶりに伺ったということで、3年生も覚えてくれてる子がいて、当時1年生だった3年生が覚えてくれている。いや〜、なんか嬉しかったね、それもね。

僕と勇介のチームは「多目的室」と言われている大きめの教室で、残りのりょーちんと篤史と淳のチームが体育館でワークショップを行うという形で、二つのグループに分かれて実施しました。

やっぱり密を避けなきゃいけなかったり直接触れることができなかったり、マスクをつけたままになるので、コロナ以前と比べて色々制限がある中ではあったけれども、その中でできること、例えば、マスクで表情が見えなかったりなかなか伝えられない部分は、言葉での説明を多くするとか、例え話でイメージをしやすいようにするとか、まず簡単なデモンストレーションとして、例えば僕だったら僕と勇介で実際にやってみて「やることのイメージ」を持ってもらうとか、そういった形でワークショップを進行させていきました。

ロクディムが二つのグループに別れてしまうので、やる内容とか目的趣旨が違ってしまわないように、前日の夜ホテルに泊まったんですけれども、そこでチームに分かれた時のリーダーをやる僕とりょーちんで、企画趣旨だったり方向性の共有をしました。

このプログラムでやろうという風に進めたとしても、現場が違ったり参加する人や空間が違ったりすると、プログラムが合わない場合もあるしアプローチもやっぱり変わっていくことが当然というか自然なので、それぞれのグループで「ここのポイントを伝えるため」にできることをしよう、ということで、そのポイントはずらさずに、だけどそれを伝えるための方法であったりやる内容(プログラム)は適時現場を見て感じながら変えていこう、という話をして取り組んでいました。

ワークショップの後に、各チームでどんなことをやったかを確認したらやっぱり多少違っていたので、その辺の共有ができて良かったなという風に感じましたね。

そんな感じで学校公演、2年生1年生のワークショップを終えて、僕たちは夕方の飛行機で、あ、淳だけ夜の飛行機ですね、それで帰京するわけです。

で、それまでに少し時間があるので大分空港の近くの、豊後高田市の富貴寺(ふきじ)へ連れて行ってもらいました。

お堂(富貴寺大堂)が国宝となっている日本三阿弥陀堂のひとつでもあるお寺へ連れていって頂きました。平安後期の建立ということなので、1500年前前かな、の木造建築。現存する九州最古の木造建築物ということでした。

しんしんと冷える冬の空気の中、天気は晴れてたんですがお堂の中は冷えてたですが、そのお堂にいらっしゃるのが、ご本尊の阿弥陀如来坐像。もともと一体の姿で長年親しまれてきたそうでうが、富貴寺本堂の改修がされている今、脇侍(わきじ)の観音菩薩と勢至菩薩が両脇に並んだ「阿弥陀三尊像」の姿で御開帳されていました。これは約100年ぶりとなるそうで、富貴寺大堂の本来の姿が拝めるまたとない機会となっていました。ありがたや。

そういった土地土地の歴史や文化に触れることができるのも久々で、旅っていいなあと改めて実感しました。

そんなこんなで、無事に帰京して、僕は鎌倉に帰ってきました。

その翌日、学校の先生から、生徒たちの書いた感想アンケートを送っていただいて、もう、その感想がね、本当に嬉しいって言うか、行って良かったなっていう感想をね、いただきました。

なんかさ、学校の行事として声を出して笑ったりとか、いっぱい笑ったとか、なかったんだよね、これまでの学校の行事とかで。みんなで一緒に何かを見るとかさ、なかったそうなんですよ。

なので、そういうことの一つとして、僕たちのやっていることが役に立ったのだったら嬉しいなと思ったし、そういった感想がたくさん書いてあって、本当に嬉しかったです。

またね、今の2年生1年生がいる間に、マスクを外した姿で再会できると嬉しいね、なんていう約束もしてきたのでね、それが叶えるられるように、もしくは、また向こうで活動ができるように、少しずつかもしれませんがこれからも進んでいきたいなと思うのでありました。

最後に、生徒の感想アンケートをとりまとめて送ってくれた、今回の学校公演・特別授業ワークショップの企画・発案してくださった先生からいただいたメッセージをご紹介します。
こちらこそ素敵な機会をありがとうございました!

ほとんどの生徒が即興であんなに面白いお芝居されていることへの感動と、楽しい時間を享受頂いたことへの感謝の思いを書いていましたが、割愛させて頂いております。「即興であれだけのお芝居ができるのは、控えめに行ってヤバい」と言っております。

私たちは何年もかけて人権の大切さを訴えていますが、ロクディムさんは子どもたちに学んでほしいことをたった1回のWSと公演で心に落とし込んでくださるので、改めて尊敬の念に堪えません。(中略)やはり子どもたちにとっては、なかまとの関わりの中で身を持って実感しながら学ぶことも大切だと感じています。そして、それが「楽しい」と感じている間に自然と学ぶことができている、ということの魅力。ロクディム公演・WSは最高の人権教育です!

また、音楽や表現することの楽しさ、舞台芸術の魅力を経験する貴重な機会も頂いております。生徒にとっても教職員にとっても元気をもらえた時間でした。お力をお貸し頂き、心から感謝しております。「来年も来てほしい」という声も多数あり(中略)来年度も来て頂けるよう尽力致します!ので、またご協力いただけましたら幸いです。ありがとうございました!

企画・発案してくれた先生からのメッセージ

「生徒の感想」をまとめた記事を作成しました!