ロクディム式:即興(インプロ)の稽古で一番最初にやっていること

こんにちは。
ロクディム共同主宰カタヨセヒロシです。

ロクディムでは2週間に1度、リアルで集まって稽古をしています(2021年8月時点)

オンラインでMTGをすることもあるので、そこで稽古をしたことも何度かありましたが、今はリアルでの稽古をしています。

稽古時間は4時間ほど。
全員集合して、わいわい雑談をしながら稽古の準備を進めていきます。

雑談は、ロクディム関連の事務的な話や最近あったプライベートな話、悩み相談、自慢話など多岐にわたり、なかなか稽古に入れない時もあります。

なんやかんやありながら、やっと稽古が始まります。
その稽古で一番最初にやることがあります。

連想ゲーム

それが連想ゲームです。
きっと誰でも一度はやったことがありますよね。
それでは、ロクディムの渡猛と名古屋淳の連想ゲームを見てみましょう

猛「カメラ」
淳「料理の写真」
猛「大盛り」
淳「200円」
猛「貯金」
淳「目標」
猛「love&peace」
淳「サンボマスター」

という感じで、相手が言ったことから連想されるものを相手に返して続けていきます。連想で出てくるものがその人らしいですね。

その人がこれまで触れてきた、こと、もの、行ったことがあるところ、興味のある世界、見ている・聞いている世界、願いや思い、人生経験などが入り混じり、発露するのが連想ゲームです。

上の例で見ていくと

猛「カメラ」は、カメラ好きの猛らしい素直な始まりですね。
 ↓
淳「料理の写真」は、料理が好きな淳らしい返しで来ました。
 ↓
猛「大盛り」は、きっと料理の写真で大盛りのイメージが浮かんたのでしょうね。
 ↓
淳「200円」
は、大盛りにする際の追加料金を細かくイメージしたと予想されます。
 ↓
猛「貯金」
は、コンビニなどのお釣りの200円をこまめに貯金をしている猛の実生活が垣間見えます。
 ↓
淳「目標」
は、貯金をする時に目標設定をすることで達成しやすくなるという現実的な淳の人生観が見れますね。
 ↓
猛「love&peace」
は、自分を超えて、地球規模で物事を捉える猛的の超個人の射程の長さを感じる発想です。
 ↓
淳「サンボマスター」
は、好きなミュージシャンの口癖ですね。

連想ゲームの効能

このように、連想ゲームから、その人の中にある奥深いものに触れることができたり、また、連想をする本人にとっても、自分が忘れていたような過去のエピソードや過去にあったことなどに再会するタイムマシンのようなものでもあります。

また、実生活に起こっているあれこれを連想ゲームをすることで一旦リセットし、リアルな世界にある自分の役割や責任を脱ぎ捨てて、「ただの自分」に戻る儀式のようなものでもあります。

脚本などを用いない即興芝居(インプロ)だからこそ、本当の自分自身と向き合い、繋がり、知ることが大切になります。そうでないと、嘘の即興芝居になってしまうからです。

つまり連想ゲームは、本当の自分と繋がるツールであり、本当の相手を知ることができるツールであり、結果的に、嘘ではなく本当の即興芝居(インプロ)を行うための準備運動となっていることがわかります。

まとめ

ということで、稽古の一番最初に連想ゲームをやって、その後に「本当の」即興芝居×即興コメディをしていくのがロクディムの稽古のスタイルになっています。

連想ゲーム以外の稽古については、また機会があったらお伝えしますね!
今回はこのへんで。